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第15回南区憲法フェスティバル

10/21付「しんぶん赤旗/地方ページ」掲載記事

札幌市南区で14日、実行委員会による「戦争反対!憲法生かそう―第15回南区憲法フェスティバル」が4年ぶりに行われました。

熱唱する北海道合唱団

写真パネルや書道作品、憲法前文のタペストリーなどが展示され、北海道合唱団が「今この時代に」などの歌声を響かせました

 北海道合同法律事務所の佐藤博文弁護士が「自衛隊(軍隊)の本質を考える―自衛官の人権を守ることは、軍隊を誤らせないこと」と題して記念講演。自衛隊内で発生している、性暴力が集団性や組織的隠ぺい体質の下で起きている実態や経過を報告しました。防衛大学のいじめ裁判で「私的制裁」「自殺未遂」「行方不明」が繰り返えし起きていることが明らかとなり、自衛隊には旧日本軍の体質が残っていると示しました。

講演する佐藤弁護士

 また、「自衛隊は憲法違反」と唯一裁判所が判示した長沼判決から50年の意義について語り、「戦後の私たちの平和運動・護憲運動の金字塔であり、たたかいの大黒柱となった裁判である」と評価。「兵士も憲法9条2項に反する戦力に該当する」との見解を述べました。「本来兵隊を持たないというのが憲法の理念である」とし、自衛官やその家族の人権という観点で新たな憲法9条2項のたたかいが始まっていると語りました

ー長沼判決から50年についてー

 日本共産党の、はたやま和也衆院比例候補が駆け付け挨拶。年末に衆院議員や元衆院議員に贈られる手帳には、国会法や衆議院規則などと共に「日本国憲法」が記されていると示し「国会議員というのは憲法をきちんと読み政治活動をしなくてはいけない」と教えられる一冊であると紹介しました。

手帳を紹介する、はたやま候補

「民主主義の手帳であり、手にするたびに国会議員は憲法に縛られ憲法に基づいて政治をしなければいけない」と改めて実感するとしつつ、岸田首相や自民党議員など多くの議員は見てないのでは?と皮肉も。

 前文の高級平和などの原則と「国家の名誉にかけ全力を挙げてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う」と記されている文言を示し、「中途半端にやっていてはこの憲法の理念は実現しない」と訴え、「国民主権の日本でみなさんがこの憲法を語り、学び合い生かしていくことで平和国家としての歩みが進められる」と集会の意義を称えました。

千葉なおこ前市議が司会を務めました。

千葉なおこ前市議

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