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かいじゅうのマーチに育児を救われた話

長女がまだ幼稚園に行ってた頃。
私はワンオペ育児に行き詰まっていた。
友だちと楽しく遊んだ後、疲れすぎて
泣き叫ぶ長女。
抱っこしても、あやしても、身体が全力で拒否。
そのままにしていても、疲れてるまで泣かせても、
30分経っても疲れない…

虐待を疑われるかもしれないと度々思った。

仕事の帰りが深夜になる元夫。
私は夕方になると泣き叫ぶ長女を
どうしようもなく、
眺めていることも多かった。

顔を真っ赤にして怒り叫ぶ長女。
そのままにしても怒りが怒りを呼びどんどん
エスカレートしていく。

きっかけは思い出せないくらい些細なこと。
考えても考えてもわからない。

私には感じられないくらいの小さな段差、
例えば敷き居ぐらいに感じる段差が、
どうやら、長女にはよじ登れないといけないくらい高いらしい。
想像するに、幼稚園で、
みんながフラットに感じている床をボコボコに、
階段を2段3段飛ばしで登るくらい頑張って
日常生活を送っているのかもしれない。
生まれ持った能の処理能力かと思われる。

発達障害っという言葉が浮かんでくる。
でも幼稚園では問題なさそう。
めったにいないの夫がいるときも、
そんなことは起きない。

私と長女と次女と、3人で家にいる時になる。
長女の気持ちを理解できなかったことが、
気持ちをわかってあげられないことが、
ほんとうに辛かった。
私がダメな親だから、、、
優しく声をかけれないからなのか。
どんな気持ちなのか?
苦しそうに泣き叫ぶ長女を見ているのも辛かった。
抱き寄せても、暴れて抱っこさせてくれないことが辛かった。
そんな時、
米津玄師さんのかいじゅうのマーチに救われた。

『少しでもあなたに伝えたくて
ことばを覚えたんだ
喜んでくれるのかなそうだとうれしいな
遠くからあなたに出会うため
生まれてきたんだぜ
道草もせず一本の道を踏みしめて

怖がらないで僕と歌って
そのまま超えて海の向こうへ
おかしな声で愛と歌って
心は晴れやか………

今あなたと出会えて、ああほんとによかったな

あなた出会えてああほんとによかったな』

この曲がなぜか、
長女からのラブレターに聴こえて。

愛してるよ、愛してるよママ!!
上手く通じないけど、愛してるよ!
ママに会うために生まれてきたんだよ!
愛を伝えたいから言葉を覚えたよ!
わかる!??ママ!愛してるよ!!
ママ!!うれしい??字かけたよ!
絵かけたよ!喜んでる??
ママ!ママ!!

と叫ばれているように思えて、
何度も何度も聞いた。
優しいメロディーに包まれ、何度も何度も泣いた。

私も長女が大好きで。
理解したいのに、想像しても、想像しても
気持ちが全く理解できなくて。
きっと長女もママの気持ちがわからなかったと思う。
否定して、泣き叫ぶ我が子をどうしようもできず、
我が子を理解できない
本当に辛かった毎日。
かいじゅうのマーチに救われた。
なんて優しい曲なんだろうと。

母とコミュニケーションが上手くいかないなんて、小学生高学年になったら友だちいるのだろうか… ととても長女の行く末を心配していた。
それより、日々、発狂させないために
全力を尽くしていた。そんな日々があった。


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