よっちゃんの種のお話⑩
前回までのあらすじ
前回は小学校入学~1年生のお話でした。
シビレル!刺激
突然ですが、あなたは親知らずはえてますか?
息子が小学校2年生の頃。
通学途中で、ケンカをして感情が爆発してしまったり、トラブルが絶えない刺激的な日々でした。
そんなある日のこと…。
私は親知らずが痛みだして歯医者さんへ。
はじめての親知らずを抜くオペのような様子に緊張しながら、診察椅子に横たわり麻酔をチクり!
すると…。
電話が。。
麻酔の効果が現れ、いい具合に痺れ始めた口を気にしながら、電話にでてみると。
えー!!!
どこいっちゃったの?
この状態、どうしよう!?
シビレル口のまま
「ひぇんひぇい、ムフュコが行方なんでふ。今日は帰ります。ふぃみません。」
→先生、息子が行方不明なんです。今日は帰ります。すみません。
と伝え、治療は一時中断。
※私の親知らずとの戦いの話はまたどこかで。
通学路などを一目散で探しにいきました。
夫や近くに住んでいた親族にも電話し、あちこち必死で探すこと3時間。
もう、見つからないかも…
あきらめかけたその時。
私の携帯の電話がなりました。
「お!見つかった?」と思い発信先をみると、なんと!当時
勤務していた会社からでした。
何かミスでもしちゃったかしら?
こんな時に…参ったなぁ。
と、内心思いながら電話にでると!
息子さん、歩いて来たよー
「いたー!!!よかった」とほっと安堵したのと同時に、
え!?
ちょっとまって!
家から職場まで8キロくらいあるわよ、
しかも、車で数回しか言ったことない。
誰かに乗せていってもらったのかも😌💦
まさかね。
学校や探してくれた親類、友人に報告とお礼、ご迷惑をかけてしまったお詫びをしつつ息子の待つ職場へ。
自宅から車で30分くらいの場所でしたが、細い道や大きなダンプなどの通りも激しい場所でした。
再会した息子は、私の顔を見るなり悪びたそぶりもなく、ケロリとした顔で
「お母さんに会いにいこうとおもって歩いてきたよ」
えっ!
あの距離歩いたの?
場所よくわかったね
私は、いろんな気持ちがすっ飛んで、びっくりしてヘナヘナと膝の力がぬけてしまいました。
聞くところによると、遠くの看板やビルなど、大きな建物を目印にしながら、歩きわからなくなったら、おじさんに聞いてきた。
というのです。
息子の空間認識能力に唖然
…(;゚Д゚)
そして、いろんな人に困ったら自分で聞けるようになっている行動力にビックリしました!
ありがたい話
そうして、息子を連れ、家にもどると、ご近所さんも心配して声をかけてくれました。
「いつも気にかけるようにしてたんだけど、ごめんねー。
今度何かあったら、みんなで探せるようにとなり組で連絡網作ったから」と、みなさんの連絡先の表をくださったのです。
一人じゃないんだ。
そう、思えた私の目から熱いものがつーっと伝ってきました。
なんてあったかいんだろう。
先の見えない長いトンネルのなかにいるような気持ちに、光が見えた瞬間でした。
自分がつらかった時にかけてくれた言葉。
しっかり、胸に刻んでおこう。
そして、もし同じようにつらい想いをしているひとがいたら、
その人に、このあったかさを分けてあげよう。
そんなことを、ぼんやりと涙で霞む目の奥で考えていました。
困ったらお母さんに会いにいこう。
もしかしたら、息子の中でそれがその時の支えだったのかもしれないなぁ。
この時から、私たち家族は少しずつ絆を深めていくことになるのでした。
その後も、何度か「学校にきてません」事件があり、その後から1年間毎朝、私も歩いて一緒に登校することになりました。
人は、人と生きてこそ。
私の大好きな尊敬するお方。
NPO法人ハッピースポットひろば理事の高山さや佳さんの言葉が、いつも胸に浮かんできます❤️
今、しんどいママさんへ。
必ずトンネルを抜ける日がきますよ。
それまで、あなた自身をまずはハグしてあげてね。
それでも、つらい時は、私と一緒にお話しましょう。
だいじょうぶ。
あなたは、ひとりじゃないからね。
あなたの子どもさんも。
だいじょうぶ😌
自分自身のペースで、
その生きる力をいろんな形で表現してますよ。
必ず生きられる場所があるから。
もしないのなら、一緒に作っていきましょう。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました❤️
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