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北海道中川町での取組み

今年の終戦記念日は、2017年から5年続けていた靖國神社参拝をお休みし、北海道の道北エリアにある中川郡中川町で、写真の旧幼児センターと呼ばれる施設を町から購入する手続きの為に訪れていました。
この後、ここでは食品加工所とビール・ミード酒を醸造するブルワリーを開設します。

中川町とのご縁は、以前ご紹介した蝦夷鹿の取組みでパートナー会社の鹿革蝦夷地株式会社さんからいただきました。
再構築助成金の採択を受け、かねてより山梨県北杜市に就農した元85店長との取組みで食品加工施設の開設に向け進めていましたが、生産量と事業用地の問題から断念せざるをえない状況でした。
そこに鹿革蝦夷地さんから紹介を受け、興味を持っていただいた中川町長と担当室長が、わざわざ85[ハチゴウ]二子玉川店に御来店下さりお話をしたところ、中川町での開設をご提案いただきました。

先ずは行ってみないと分からないので、5月末に数名の担当者と中川町に伺うと、自然の濃さと近さに驚きました。
中川町では環境保護に大変力を入れていて、林業はもとより、北海道内で比較的多く使用されているネズミに対する農薬の使用も規制され、蜂がバカンスに来る様な自然の豊かさがありました。(ここら辺のストーリーは、また別途書かせていただきますね)

また、北海道といえば海産物が人気の為、内陸部の市町村でも、市町村内の加工施設で沿岸部より取り寄せた海産物を加工し、市町村の特産品としてふるさと納税時の返礼品として出す事もあったりするようですが、中川町では、それは特産品とはいえないのでやらない、といった真面目な人柄に大変好感が持てました。
そうした中川町でのハイブの使命は、キチンと地場で採れる物を利用した特産品を作る事、町に産業を作る事でした。

担当室長に、町内を色々ご案内いただいた中で、大変豊かな山菜が採れる事、バカンスに来た蜂たちが採る滋養あふれる蜂蜜などを知りましたが、行った全員の心を掴んだのは、担当室長から受けたネイチャーガイドでした。
本州とは違う北海道の植生、森の成り立ち、水辺の木種の違い、崖崩れ後に自生する木、熊も居る山内への入り方など、木や山に対する視点・意識が変わり、この歳になって湧き出る知識欲を覚えました。
自然との共栄を理念として持つハイブは、林業に取組むべきとも強く思いましたが、(思うのは簡単ですが、実際に取組むのは大変ですね…)
先ずは、より多くの人が自然に興味を持ち、私達人間が健やかに営む為には、木々や自然が健康である事、そして共栄すべき存在である事を知るべきだと考えます。
それは中川町の豊かな自然の中でこそ、心に強く訴える事ができるのでしょう。
行程の最後の日には、こうした豊かな環境で、魅力的な人達と共に事業をしたい!と全員が思ってました。

それから三回目に訪れた今回、事業用地として、町民の方々に長く愛された旧幼児センターを引き継ぐ事となり、これから町の魅力を発信できる施設にしていきたいと思います。
これからの事も、noteにどんどん書いていきますので、是非読んでいただければ嬉しいです。