見出し画像

【ガンバ大阪】「有言実行」の3点目

いきなりですけどクイズです。

昨年、ガンバ大阪が戦ったJ1リーグ戦のうち、「2点リード」のシチュエーションを作った試合はいくつあったでしょう?

答えは3試合。全38試合中たったの3試合。ちなみに2位で終わった20年シーズンは7~8試合ほどあった。ざっくりとしか数えてないけど。

■ 5月30日(日)/横浜FC戦(◯2-0)
42分 レアンドロペレイラ
55分 レアンドロペレイラ

■ 7月30日(金)/札幌戦(◯0-2)
29分 矢島慎也
53分 レアンドロペレイラ

■ 9月26日(日)/柏戦(◯2-1)
03分 宇佐美貴史
26分 菅沼駿哉
86分 神谷優太

以上でございます。3点リードなんてものは一度もなかった。

サッカーで2点リードしてるとかなり気楽に試合が見られるじゃないですか。危険なスコアと言われていても、うっかり1失点したってまだセーフみたいな心の余裕が。
しかし昨季のガンバ大阪にはそんなものほぼ存在しなかった。勝っていても常に僅差、他は同点もしくはビハインドの展開ばかり。こんなチーム応援してたら老けそう。

なので、今季の開幕前にこの記事を読んでもツッコめと言われてる気しかしなかったんですよ。

片野坂監督の下で目指すスタイルについては「ガンバらしく前に人が出ていって、2―0で勝っていても3点目の可能性をにおわせた状態で試合を進める。どれだけ早くそういうサッカーに持っていけるか」と語った宇佐美。その中で自身は「全体的にチームの攻撃をリードした中で、フィニッシュで結果を出せるように」と言うように、組み立てにも関与しながら得点も狙う役割を担う。

G大阪FW宇佐美貴史、新スタイルは「去年とは全く違うサッカー」 19日鹿島と開幕戦

いやいや、「2-0で勝っていても」の前提条件がそもそもないやんけ! と。

名古屋戦で2点リードの後半、さらに攻勢を強め黒川のゴールで試合を決めた瞬間は、真っ先にこの記事を思い出した。コメントの主は残念ながら戦線を離れてしまったが、「有言実行」の3点目を決めたヒーローを、宇佐美貴史はハグで出迎えたという。

リードを奪っても受け身にならず前に出ていく、大多数の共通認識である「ガンバらしさ」が見られた試合として、きっとスタンドで見ていた宇佐美も「そう、これこれ」と手応えを感じていたんじゃないだろうか。あの攻勢こそガンバ大阪。そして最後に安い失点をキメてしまう点も含めて。

ただ、何がそんなに良かったのかは正直よくわからん。もしかしたら名古屋のデキが悪かったのかも。あのつよつよFWもいなかったし、左サイドのクリリンも出てきたの途中から。メンバーが揃ってなかったのかもしれないですね。

いつもなら攻撃の構築が小野瀬中心の右サイド一辺倒になりがちだったところ、この試合は左サイドも満遍なく使えていたのは好印象(スタッツでも確か偏りが解消されてた)。倉田がボランチから左サイドに回ったことで、黒川の飛び出しを活用できた説。ランゲラックに「ちゅんっ」て止められたパトリックのヘディングも、左サイドを完全に攻略してフィニッシュまで持っていく形だった。

それくらいですかね。

あとは新戦力について。一森は確かに足元の技術に光るものアリ。ただ、飛び出し危険キャラ。飯倉とかパクイルギュみたいなやらかしは今のうちから覚悟しといた方がよさそう。
ダワンはなかなかのインテリジェンスを感じた。埋めたいスペースを瞬時に察知して寄せてくれたり。もしかしたらレオ・シルバみたいに長く活躍してくれるかもしれん。

水曜は京都戦。超久々の現地参戦なので楽しみにしてます。我が心の故郷・亀岡でJリーグを見る日が来るなんてね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?