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【ガンバ大阪】手のひらは返すためにある

磐田戦は中身のあるドローだったと思う。昇格組と引き分けてポジるとはガンバサポも堕ちたもんよと言われるかもしれんが、昨年はどこが相手であれ主導権を握れる試合などほぼ皆無でしたからね。それに比べれば格段の進歩よ(ドヤ顔

先制されても「何とかなるやろ」の雰囲気が漂っているのが心地よい。ちゃんと反撃のチャンスも作れるし。しかも無理攻めでなく、方法論を共有してボールを運べているから攻撃が途切れない。ふーむ、これでたとえ負けても一定の納得感は得られるよなあ、でもこの内容で負け試合にしてしまうのはもったいないよなあ..などと考えていたら、後半43分に同点ゴールが生まれた。

多くのガンバサポが不満をくすぶらせていたレアンドロ・ペレイラの一撃。前線に残っていた三浦のクロスを高い打点から強烈に叩きつける、これぞストライカーというべき見事なゴールだった。やっぱり形を持ってるFWのゴールは画になりますわ。

20年に広島で15ゴールを挙げ、新たなエースとして期待を集めガンバに加入するも、昨年は全く実力を発揮できぬまま終了。コロナによる活動休止期間もあって周りとの連携も深まらず、夏の連戦では守勢に回る試合が多く持ち味を活かせない展開ばかり。運動量にも乏しいタイプで守備での貢献度も皆無に近いとあっては、不満がたまるのも仕方ない。

今季もまだコンディション面は万全には程遠く、リーグ戦のスタメン出場はパトリックが出場停止になった浦和戦のみ。前線でのプレスは全く作動せず、ただ弱々しくピッチを漂っただけで前半終了と同時に交代。実質10人で戦っていたといっていいレベルの出来だった。

お給料は高いのに仕事はできず、しかもぐう聖エピソードみたいなものも聞かれない助っ人に対して厳しい目が向けられるのも当然。このままガンバサポを見返すこともなくフェードアウトしていくのかなとも思われたのだが..

さすがペレイラ様である。くり返しになるけど、この試合を負けゲームにしなかったのは後への影響を考えるとめちゃくちゃ大きい。めちゃくちゃありがたい。手のひらは返すためにありますからね、こんなんでよかったらナンボでも返しますよ。

とはいえまだまだ借りは大きいと思ってる。石川慧があのミスで信頼を失ったわけではないのと同じように、ペレイラもこの1点だけで信頼を取り戻したとはとてもじゃないけど言えない。宇佐美が長期離脱した今、FWの柱としてアホみたいに点を取ってもらわないと困るわけだ。

ところで磐田の遠藤とかいう中盤の選手、今まであんまり対戦したことなかったと思うんですけど上手くね?パスのタイミングとか視野の広さとか絶妙。FKの軌道も初見やしどこ警戒していいか難しかった。代表級って感じ。
まあ冗談はさておきイヤでしたねえ遠藤さん。ええとこ見てはる。先制点のスイッチ入れる縦パスとか最高やん。そして元気に80分近くプレーして。夏場は心配ですけど、まだまだやれますね。うれしい。

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