見出し画像

【野球】11勝4敗と開幕ダッシュを決めた阪神タイガースをわっしょい!!する

阪神タイガース、めちゃくちゃいい感じである。各チームとの対戦を一回り終えて何と11勝4敗のロケットスタート。こんなんめちゃくちゃ久しぶりだし、過去2年が地獄のようなスタートだっただけにもう格別の楽しさである。

もちろんまだまだ始まったばかりだし、他チームがコロナの影響で外国人不在だったり主力が離脱中だったりで手放しでは喜べないところだけれど、まあそんなことは一旦こっちに置いといて絶賛しましょうよ。

■ 鉄壁の先発陣と大崩れしない守備!わっしょい!!

開幕前は少し不安視された先発陣が鉄壁状態。西勇輝・青柳晃洋・秋山拓巳の3枚にはメドが立っていた一方、残りが半信半疑状態だったのだが、今のところ全員が試合を壊すことなく投げられている。
毎度フラフラの藤浪晋太郎はともかく、ガンケルが防御率0.96という圧巻の数字を残してくれているのがうれしい誤算。さらに新人の伊藤将司も妙に場馴れした感のある投球で、すでにプロ初勝利をマーク。相手の研究が進むと捕まることもありそうだが、今後も含め期待できる左腕が加わったのは間違いない。さらにアルカンタラに高橋遥人、チェンらが控えていることを考えると、シーズンを通じて安定した戦いができそう。

ブルペンに関しては例年と同様さほど心配なし。強いて言うなら右のセットアッパー。石井大智や加治屋蓮が競った展開で失点しており、まだ全幅の信頼を置くには至っていない。岩貞祐太・岩崎優からスアレスにつなぐ形にもう少し厚みが出ればパーフェクトなのだが。

それから守備に関してもここまでは無難。開幕戦でいきなり糸原健斗や大山悠輔がポロポロやってたのにはさすがに苦笑いだったが、チーム失策数はここまで「10」でリーグ全体と比べてもさほど変わらない数値。デルタによるとチームUZRもリーグ2位につけており、この調子でいければ課題解決への道も見えてくる。もっとも甲子園でまだ3試合しかしてないんですけどね..

一番の朗報は、チーム失点数が35なのに対し自責点も35と数値が全く変わらないこと。例年、失策絡みでの失点が多く、自責点との乖離が大きかったのだが、今年は今のところ失策が失点に直結していないのだ。野手が水準級に守り、失策で許した走者は投手が還さない好循環を、どうにかこの先も続けてほしい。

■ 点を取り始めたら止まらない打線と積極的な走塁! わっしょい!!

チーム打率.254、OPSは.682はそれぞれリーグ2位ながら決して高い数値ではない。打てない時はみんなスン..と静まってしまうのだが、いざ勢いに乗り出したら止まらない迫力がある。ワーッとビッグイニングを作って試合を決めてしまうケースが多数。

これってめちゃくちゃ重要で、勝ちパターンのリリーフを休められるんですよ。その証拠に、スアレスがここまで6試合しか登板してない。11勝もしてるのに、セーブが3しかついてない。いつもの阪神なら最低限のリードしか奪えずにクローザーに丸投げするのがデフォなのに、ここまで余裕たっぷりの勝ち方ができてる。「接戦を勝つのが強いチーム」というのもひとつの真理だが、接戦に持ち込ませないのも重要なポイントである。

これも一人ひとりが役割を果たしながら、好不調の波をカバーし合う関係性が構築できているから。特に糸原健斗とサンズが爆発的に当たっているおかげで、まだ低空飛行中の近本光司や大山悠輔が助けられているし、佐藤輝明も好き放題に振り回していられる。これでもし負けが込んでいたら「◯◯外せ!」みたいな雑音にまみれていたことだろう。あとは近本や大山が引っ張るターンがやって来るはず。..来ますよね?

走塁面でも積極性が出てますわ。盗塁数13、成功率100%という結果が出ているが、数字に見えづらい部分でもタッチアップや単打での一・三塁メイクなど、「おお、これ行っちゃう!?」みたいな場面が多数。
特に傾向が顕著なのがマルテとサンズなのもおもしろい。特にマルテは足の状態がいいんでしょうね、昨年なら内野ゴロが転がった瞬間に併殺を覚悟したが、今年は意外と一塁に残れたりするケースも。守備もなかなか動きが軽快で、コンディションの良さが随所に感じられる。ロハスが控えているとはいえ、ケガにはくれぐれも気をつけてほしい。

■ 矢野燿大監督の選手起用がまともに! わっしょい!!

これだけ選手たちが期待通りに働いてくれるおかげもあって、矢野燿大監督の選手起用がまともになった。
昨年の開幕直後に物議を醸しまくったスタメン捕手コロコロもだいぶボロクソ言われて堪えたのか、今季はここまで全試合を梅野隆太郎に任せている。そういうのでいいんだよ。欲を言えばそろそろ1試合くらい休ませたいところだが、先発陣がみんないいので簡単に替えられなくなったのはうれしい悩み。
唯一ツッコミどころを残したのは、開幕戦の7回、1点リードの場面に石井大智を送り込んだ場面か。昨年の小川一平に何を学んだのかと頭を抱えたくなったが、さすがにそれ以降は楽な場面で経験を積ませている。成長。

■ まだまだ予断は許さない! わっしょい!!

さすがにこのままのチーム状態が続くはずはないが、今後の戦いぶり次第ではますます楽しみも膨らんでくる。
まずは読売ジャイアンツに引き続き互角以上に戦うこと。前回のカードは駒不足もいいところだったし、ベストメンバーが揃った時にどれだけやれるか。
もうひとつは、エース級を負かすこと。菅野智之・森下暢仁・大野雄大らを相手に、どうやって土をつけていくか。打つだけではない、簡単に先制点を与えないなど投げ合う先発投手の働きも重要。

それらの課題がクリアできれば、パ・リーグの猛者たちにも通用するチームになれるだろうし秋にはもっとわっしょいな結末が待ち受けているかもね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?