見出し画像

【ガンバ大阪】暗黒ソムリエと味わう過去と現在の惨劇

こんばんは、暗黒ソムリエのハシスポです。

先週のFC東京戦も開始早々に先制点を許し、そのまま完封負け。いつも同じような試合ばかりで気づかなかったのですが、これで4連敗ですって。気がつけば仙台にも抜かされ19位だそうです。

近年はすっかり残留争いの常連となってしまったガンバ大阪ですが、今季もまた味わい深い暗黒にどっぷりと浸かってしまっている様子。そこで気になったのが、過去の残留争いシーズンにおいて、現在と同じく12試合を消化した時点での成績。そして、それらと比べて現在の惨状がどれくらいのレベルにあるのかを改めて認識してみようという、極めてマゾヒスティックな試みである。

それではまずは今季の成績から。

1勝4分7敗/3得点13失点(勝点7:19位)

うーむ、ひどいとしか言いようがない。こうして客観的に見つめ直すと、置かれている状況の厳しさがジワジワと襲いかかってくる。どうやってここから抜け出せるんだろうか。五里霧中。

この勢いに乗って過去の成績も順番に振り返っていこう。まずは忌まわしき降格シーズンの12年から。

■ 2012年
2勝3分7敗/15得点25失点(勝点9:16位)
12試合目:鳥栖(H)●2-3

とっくにセホロペは解任され、松波体制が始まるも苦戦中。ちょうど12試合目の鳥栖戦も覚えてますわ、2-0からひっくり返される惨劇。しかもこの後は確か中断期間だったんですよね。

ただ今季は「2-0」なんてスコアまで持っていけたことすらないことを考えると、当時の方がナンボかマシに思えちゃいますね。このあと降格するんですけど。



続いて14年。栄光の三冠シーズンも、序盤は残留争いの真っ只中。J1復帰最初のシーズンからJ2に舞い戻る恐怖との戦いでしたね。

■ 2014年
3勝3分6敗/12得点15失点(勝点12:15位)
12試合目:徳島(H)○3-0

開幕から宇佐美を負傷で欠き、得点力不足に苦しんだ序盤。それでも12点も取ってるやん。
この徳島戦は相手があまりにもアレだったので完勝。次だったかの名古屋戦も勝ってちょっと上昇ムードに乗ったところで味スタにボコられW杯中断に突入。パトリックの獲得で大きく風向きが変わるのであった。

結末を知っているせいか、全く暗黒とすら感じないですね。



その後しばらくは長谷川監督のもとリーグ上位を争い、ACLでもベスト4まで進むなど強豪っぽさを取り戻しつつ、17年後半から大失速。そしてクルピ時代に突入する。

■ 2018年
4勝1分7敗/13得点16失点(勝点13:15位)
12試合目:仙台(H)○1-0

く..クルピですら4勝もしてる..生意気な。この時は4月に大阪ダービーを勝ち、ゴールデンウィークに鳥栖→仙台と連勝して持ち直し風味だったもののそこから再失速。以後5試合勝ちなしで解任、宮本監督の起用に至る。

この当時の絶望っぷりも凄まじかったけど、今と比べればマシだったという。過去最悪と言われた2018年をも上回る暗黒..



そして宮本監督に導かれ残留を遂げた翌年、「より攻撃的サッカーを」の目標を掲げた19年も厳しい船出を強いられることになる。

■ 2019年
3勝2分7敗/16得点22失点(勝点11:14位)
12試合目:C大阪(H)○1-0

得点力アップに注力しすぎたのがバランスを崩し、序盤から失点を重ねる試合が多かった。そして今度は守備の立て直しに追われ、後ろが重い試合ばかり。そうこうしているうちにアウェイ鳥栖戦でボコボコにやられ、メンバーを大幅に変えて臨んだのが「倉田の右足ダアァア」で知られる大阪ダービーだった。



状況は19年当時に一番よく似ているように思う。前のシーズンで一定の成果を得て、次はより内容にもこだわったサッカーをと志した結果が大爆死してしまうという流れ。チームの不協和音っぷりも当時と重なって見える。

ただ当時と違うのは、もう監督が代わってしまったことだ。誰が、どんなサッカーをしたいのかもサッパリわからなくなってしまった。
少なくとも新監督が決まるまでは、泥沼の出口は見えないだろう。道筋を示せる人間がいないのだから。中断までまだ3試合もあるのが長すぎる。たとえ下位チームが相手といえど、苦戦を強いられるのは必至。このシックスポイントマッチをみすみす落としてしまうことで、後半に響くのは確実。



過去の暗闇を覗いて改めてわかったのは、いま我々は比類なき苦境に置かれているということ。経験したことのない暗黒である。本当どうしますこれ。

本来なら前向きな発想も言葉で締めくくりたいところだが、さすがのハシスポも軽くお手上げである。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?