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【ガンバ大阪】謙虚さが足りない

ガンバ大阪の試合から目を背けるようになってどれくらい経っただろう。完全に心が折れました。遠足に持っていったトッポくらいバッキバキに折れました。

ホームで仙台に負けた試合が決定的に効いたような記憶がある。今に始まったわけじゃないけど、土曜の夜にごはん作って食べて片付けて、子どもをおふろに入れて寝室に放り込んで..全ての情報を遮断して22時にディレイでキックオフを迎えて見せられるのがあんな試合とかもう身体と心に悪い。ズーンと落ち込んだまま日付をまたいで、twitterの荒んだTLを遡るとか不健康そのもの。これを解決するには距離を置くしかない、と決意し全く試合を見ず、結果も調べることもないまま翌朝を迎えることもあった。だいたい負けてた。

そんな落ちこぼれサポではありますが、無事に残留できた苦しいシーズンに対する思いを綴ることを許してくれ。

まず「新システムに挑戦するもコロナで大事な序盤にチームが止まって再開後もうまくいかず宮本監督解任、ACLと夏の連戦で体力も戦力も削られて苦戦もどうにか残留」という流れはもうそこらへんに書いてあるので省略する。異論もない。
本当に大変だったと思います、ガンバに関わる全ての人が。黙々と試合をこなすだけの日々に屈することなく、現状の最高到達点にたどり着くことができた。それはもっと誇っていい。

なのに。選手や関係者から揃って聞かれるのは「残留は最低限の結果」とか「ガンバは本来もっと上にいなければならないクラブ」といった、勘違いも甚だしい言葉ばかり。どこまでが真意かは推し量れない部分もあるが、その妙な名門ぶったプライドがここ数年来の現状打破を阻害している一番の原因なのではないかと改めて感じさせられた。

前にも書いたが「いい選手は揃っている」という前提からしてまずおかしい。今のガンバ大阪のレギュラー陣で、上位クラブでも堂々と主力を張れる選手がどれだけいるか。そして着実にサッカー界全体で研ぎ澄まされ続ける最新鋭の戦術を理解できる選手がどれだけいるか。シーズン途中で高度な戦術を植え付けられない松波監督の手腕に対する不満も爆発しそうになったが、仮に有能な指揮官が来てくれたところでどこまで考えが浸透するか。

もっと謙虚な姿勢でサッカーと向き合ってもらいたい。どうせ来季に向けても判を押したように「常勝ガンバの復活」だの「タイトル奪回を目指して」だのおめでたい目標がフロント・指揮官・選手からも聞かれるのだろう。もちろん最終の目標はそこ。だが、その前に現状の無力っぷりを受け入れ、それを解決するための小さくてとても大事な第一歩を着実に踏み出してほしい。そこに失敗して振り出しに戻ってをグダグダと繰り返した成れの果てが今のガンバ大阪であるということを肝に銘じて。

なかなか発表されない新監督だが、彼ならきっとそこもよくわかってくれていると思う。期待してます。

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