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【競馬】キタサンブラックですら「絶対」ではなかった..果たしてクロノジェネシスは/宝塚記念みどころ

「競馬に『絶対』はない」という名言は、どれだけ使い古されても色褪せることがない。なぜなら度々その重みを再認識させられるからだ。
宝塚記念で思い出すのは17年のキタサンブラック。5歳春シーズンは大阪杯→天皇賞を連勝。中でも宿敵サトノダイヤモンドをねじ伏せた天皇賞は圧倒的な強さを感じさせる内容で、続く宝塚記念でもこの馬が敗れるシーンなど全く想像がつかないほどだった。
ところが、最後の直線でいつもなら前を捕らえにかかるところで失速。単勝1.4倍の圧倒的人気に支持された主役が馬群に沈んでいく姿は、悲壮感に包まれていた。

その瞬間にふと思い出したのが、担当する辻田厩務員のコメント。レース前からメンタル面でほんのりと不安を覗かせていたのだ。

「今回は自分からノッていくというか、内面からにじみ出てくるものがないんですよね。こういうことは初めてで」

記事では「リラックスモード」と前向きに解釈されていたが、実際は天皇賞レコード勝ちの反動がにじみ出ていたという..
その後、休養を挟んだあと秋には天皇賞と有馬記念を制して花道を飾ったことからも、いかにこの一戦に臨むにあたっての状態が崩れていたかがよくわかる。



そこで今年のクロノジェネシスである。昨年は6馬身差の圧勝、年末の有馬記念も制して「グランプリ3連覇」を狙うスーパー牝馬に人気が集まるのは必至。週末は雨予報で、再び馬場がこの馬に味方しそうなのも好材料。死角は見当たらないように映る。

ただ、一部では一週前追い切りの内容がチグハグに終わり、状態面での不安を囁く声も。初の海外遠征帰りが影響したとも考えられるが、こうした内面の変化を読み取るのは非常に難易度が高い。果たしてどう判断するか..

終わってみれば問題なし、強かったですねで終わる可能性も十分に考えられる。ただ、そこで得られるリターンが限られているのもまた事実。割に合わない勝負は避けるのが鉄則のように思いますが、皆さんはいかがお考えですか。

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