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競馬

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2021年4月の記事一覧

【競馬】連休の始まり告げる高揚感はどこへ../5月1日(土)の見どころ:青葉賞ほか

まずは活動報告から。先日のスティルインラブに続き、「ウマフリ」さんからご依頼いただいた記事がリリースされました。今回の主役はウインバリアシオンです。 ご依頼にあたって、どんなテーマで書くかを考えた。オルフェーヴルの同期生という「産まれた時代が悪かった」を主軸にするか、あるいは惜敗の多さか..とあれこれ悩んだ結果、「G1は勝てなかったけど屈腱炎を乗り越えたのはえらい!」というテーマに。たぶんこれがウインバリアシオンの独自性を語れるはず。 ということで今回も多くの方のもとに届

【競馬】春の盾も牝馬の手に..?/天皇賞見どころ

今年の春の天皇賞は歴史に残るものになりそうだ。 まずは阪神3200mという激レア条件での開催。1周目は外回り→2周目は内回りという特殊なコース設計でどんなレースが繰り広げられるか。すでに2月の松籟Sを見た印象では、かなりタフな消耗戦になりそうな雰囲気だったが、G1のメンバーになるとまた違いも出てくるだろうか.. そしてもう一つは、1953年のレダ以来68年ぶりの牝馬による勝利が見られるかもしれないということ。3200mの長丁場はさすがに牝馬には厳しい条件で、例年出走すること

【競馬】香港QE2世C・チェアマンズスプリント・チャンピオンズマイルの結果

日本調教馬も多数参戦した香港G1の結果を振り返っておきましょう。 ■ チェアマンズスプリント/王者ダノンスマッシュは人気を裏切り完敗..新星ウェリントンは今後も日本馬の強敵になりそう昨年末の香港スプリントを勝ち、前走は高松宮記念で国内のG1も制した「王者」ダノンスマッシュが人気を集めたが、直線でエンジンがかからず完敗。うっすら不安は感じていたが、もともと休養明けが強く間を詰めると良くないタイプ。前走で目いっぱいの競馬をしてわずか1ヶ月後の海外遠征となるとコンディション調整が

【競馬】フローラS・マイラーズC・福島牝馬Sほか振り返り

休日にゆっくり野球が見られるって幸せですけど、毎週こうも同じような時間の過ごし方をしているとさすがにちょっと飽きてくるというか..しかも勝っちゃうもんだから、阪神がw 今日も佐藤輝明の先制弾でサクサク進むかと思いきや、ガンケルが思わぬ苦戦で逆転を許し、再びリードを奪った7回にも岩貞祐太が捕まる誤算。それでもDeNAが攻守にミスを連発していたもんだから、「どうせこれ逆転するやろ..」と思いながら見てました。案の定。 狩野恵輔解説員も話していた通り、7回のオースティンの走塁なん

【競馬】いざオークスへゴールドシップの娘たち、期待はスノークォーツの大激走/4月25日(日)の見どころ:フローラS・マイラーズCほか

今日は色々ありまして競馬も野球もディレイ観戦となったのですが、岩田康誠の騎乗停止には驚きしかありませんでしたね。返し馬で幅寄せって.. 近年は改善の兆しも見られていたが、全盛期の頃は制裁の多さが問題視されていた。ただレース中の進路取りならまだしも、レース前の粗暴な行為というのがより悪質で.. これで明日のマイラーズCのケイデンスコールも乗り替わり。せっかく二人三脚で復調の兆しを見せてきたコンビが、こんな形で解消されるのが残念で仕方がない。 * まあ切り替えていきましょう

【競馬】パラスアテナを勝利に導け坂井瑠星/4月24日(土)の見どころ:福島牝馬Sほか

はあ、さすがに野球の神様は見逃してくれませんよね..(´・ω・`) 確か先週も書いた記憶があるけれど、ここまで制球難で走者を出しながら紙一重のところで踏みとどまっていた藤浪晋太郎が、ついに5回もたずにKO。与四球が6、しかも際どく外れたとかではなく明らかなボールが多く、まともな試合にならなかった。後を受けた馬場皐輔も流れを変えられず、極めつけは満塁の場面で佐藤輝明が右前打を後逸.. 間違いなく今季ワーストの負け方である。これまでは敗れても相手を誉めるしかない内容だったが、

【競馬】サトノレイナス日本ダービー参戦が決定、「牝馬の時代」にチャレンジは実を結ぶか

桜花賞では惜しくもソダシの2着に敗れたサトノレイナス。しかしレース内容は勝ちに等しいもので、距離延長も間違いなく向きそうなタイプだけに、オークスでの逆転は可能性が高いと思っていたのだが.. 「東京のレースに」(意味深 いやいや、まさか日本ダービーですか? 確かに2歳時から牡馬クラシックにも登録してると話題になってましたし、里見治オーナーも国枝栄調教師も日本ダービーはまだ勝っていない。チャンスがあるなら..なんて話はありました。 しかし桜花賞を勝ったわけではないし、ソダ

【競馬】中山グランドジャンプ・アーリントンCほか振り返り

ちょっと野球の話してもいいですかw 先週末も阪神はサクサク勝ち続けて7連勝。序盤から打線が気持ちいいようにつながり小川泰弘をKO。特に3回の集中打はみんな逆方向への打撃を徹底していたのが好印象だった。何かもう近本光司は赤星憲広に見えるし、糸原健斗が今岡誠に見えるし、大山悠輔が濱中おさむに(以下同文 火曜からは東京ドームで3連戦。星勘定的には1勝2敗でも問題ないくらいだが、まだ向こうの戦力が整っていないうちは引き続きガツンとかましてやりたい。 しかし死球合戦だけは避けたい

【競馬】完全無欠の相棒エフフォーリアに導かれ、横山武史22歳での初G1制覇/皐月賞振り返り

JRA史上に残る名手である父・横山典弘をしてデビュー前から「あいつはマジでヤバい」と期待を寄せられた若武者の実力は本物だった。横山武史、22歳での初G1はクラシック皐月賞で。それも、単勝2番人気の有力馬エフフォーリアとのコンビで重圧に打ち勝ってのものだけに価値も大きい。 若手ジョッキー受難の時代である。 外国人騎手の大挙参戦やクラブ馬主の勢力強化に伴い、近年はG1に乗ることも簡単ではない。それゆえ日の目を見ることもないままムチを置く、若き乗り役も数多く見てきた。そんな状況

【競馬】エフフォーリアに望むもの..完全無欠でなくていい/4月18日(日)の見どころ:皐月賞ほか

応援馬券の類はともかく、まともに予想をして当てた記憶がない皐月賞である。何しろ、クラシック参戦を目指して各路線を勝ち抜いてきた精鋭たちが初めて一堂に会する舞台。人気薄ながら「うおっ、お前そんな強かったんかい!」みたいな決着を目の当たりにすることが多い。しかもそれがフロックではなく、長く活躍する名馬であっても同じような現象が起こるのだから、強い馬を見極めるのは本当に難しい。 ■ 皐月賞/エフフォーリアは日本ダービーでこそ..みんなが完全無欠でなくていい今年も混戦ムードである。

【競馬】名勝負再び、の予感/4月17日(土)の見どころ:中山グランドジャンプ・アーリントンCほか

なあ、プロ野球観戦ってこんなに楽しかったっけ? 阪神が6連勝で14勝4敗と異常なペースで首位を快走中。当然のように今日も勝ってしまった。しかも決勝点は藤浪晋太郎の2ランw 「放っといたら勝つやろ」くらいの気持ちで野球を見ていられるのは、それこそ優勝した03年とか05年..いや「Vやねん!」の08年前半もこんな感じだったか、とにかく10年以上なかった感覚である。さすがにこのペースが続くわけはないが、早いうちにチームの土台を築いてペナントレースを進められるのはめちゃくちゃ頼

競馬コラムサイト「ウマフリ」さんにスティルインラブの記事をご掲載いただきました

細々とでも創作活動を続けていると、どこかで誰かが見ていてくれるものである。この度、競馬コラムサイト「ウマフリ」編集部の方からご依頼をいただき、大好きなスティルインラブの現役生活を振り返る記事をご掲載いただくことになりました。 よかったら読んでみてください。 ウマフリさんは「馬券以外にもたくさんある『競馬の魅力』『競走馬の魅力』を伝えたい」というコンセプトのもと、過去の名馬や名勝負のコラムを中心に記事を発信されているメディア。僕もその存在は知っていたものの、記事の内容はすで

【競馬】ソダシも悔しかったんじゃないだろうか/桜花賞振り返り

悔しい。レースが終わって6時間ほどが経とうとしているが、まだ悔しい。きっとサトノレイナスも同じ気持ちだろう。 大外枠に超高速馬場と、難しいシチュエーションにも対応してくれたが、わずかに及ばず。昨年の阪神ジュベナイルFでハナ差だけ敗れたソダシへの雪辱は、またもならなかった。 それと同時に、ソダシも悔しかったんじゃないだろうか。ここまで無傷の4連勝と断然の人気に推されてもおかしくない成績を残しながら、前売り段階から単勝オッズはサトノレイナスと横並び。締め切り直前にはとうとう1番

【競馬】大外を華麗に突き抜けるサトノレイナスが見たい/4月11日(日)の見どころ:桜花賞ほか

雪辱へ舞台は整った。阪神ジュベナイルFでハナ差の2着に終わったサトノレイナスが、白毛のアイドル・ソダシとの再戦を制し桜の女王の座に就く。 最大の焦点は、前走のハナ差をどう見るか。 先日も書いた通り、思い描いた形の競馬に持ち込めたソダシに対し、サトノレイナスはスムーズさを欠く内容だった。当日のイン先行有利の馬場を考慮して、ルメールが馬群を捌く形を選択。トップスピードに乗るまでに少し時間を要しながらも、進路が確保できてから一気に前との差を詰めにかかった脚色は明らかに際立っていた