見出し画像

【競馬】大外を華麗に突き抜けるサトノレイナスが見たい/4月11日(日)の見どころ:桜花賞ほか

雪辱へ舞台は整った。阪神ジュベナイルFでハナ差の2着に終わったサトノレイナスが、白毛のアイドル・ソダシとの再戦を制し桜の女王の座に就く。

最大の焦点は、前走のハナ差をどう見るか。
先日も書いた通り、思い描いた形の競馬に持ち込めたソダシに対し、サトノレイナスはスムーズさを欠く内容だった。当日のイン先行有利の馬場を考慮して、ルメールが馬群を捌く形を選択。トップスピードに乗るまでに少し時間を要しながらも、進路が確保できてから一気に前との差を詰めにかかった脚色は明らかに際立っていた。まさに「負けて強し」。よほどのことがない限り逆転は濃厚。そう確信させるだけのハナ差だった。

そういう意味では枠順もいいところが当たった。
一部では割引材料のように言われている大外18番だが、この馬にとっては好都合。さほどスタートが速くないタイプだけに、他馬の動きに影響されずに正攻法の追い込みに徹することができるのはありがたい。追い切りに騎乗したルメールが「反応が良くなった」とコメントしてくれたのも心強く、よりスムーズに末脚を繰り出せそう。
そもそも桜花賞は外枠の強い馬がそのまま能力通りに走れる舞台。欲を言えば6枠12番くらいがベストだったが、内枠が当たってゴチャゴチャするよりはよっぽどマシ。

あとは極端なイン有利の馬場になっていなければ..と思いながら土曜の競馬をチェックしていたが、時計が速い割に外差しの馬もよく脚を伸ばしており、少なくともトラックバイアスは緩め。これなら十分に持ち味を発揮できそう。
特に同じマイル戦で行われた阪神牝馬Sで、ディープインパクト産駒のデゼルが爽快な大外一気を決めたのは心強い。2着もマジックキャッスルで、中距離にも実績のあるタイプに向く舞台になっている。

さあ、条件はすべて整った。「レイナス」の名に込められた二冠・三冠制覇への願いを叶えるために、その第一章を大外一気で華麗に駆け抜けてほしい。

一方のソダシはどう出るだろう。4番枠はいかにも絶好に映るところだが、桜花賞は外から先行馬がカットインしてくると内で馬群がゴチャつきがち。それを避けるにはある程度のポジションを取りに行かなければならないが、結果として標的にされるパターンにハマる恐れも。出方が見えないメイケイエールも厄介な存在。もし単騎逃げに持ち込むようなら無視するわけにもいくまい。

そう、怖いのが「単騎逃げする」メイケイエール。あれだけ折り合いに気を遣った阪神ジュベナイルFでも僅差の4着、そして普通なら馬群に沈んでもおかしくない惨状だったチューリップ賞でも同着1着と、改めてタダモノではないことを印象づけた。
折り合いどうこうを無視して走りたいように走ったら、もしかしたらとんでもなく強いのではないかという恐怖感に襲われる一方で、バッタリ止まってしまうのではないかという懸念も。鞍上も含めて理屈で判断はできないので、無理に評価を下げるのも避けたい。

未知の魅力という意味で楽しみなのがアールドヴィーヴル。キャリア1戦で臨んだクイーンCで2着に入り賞金加算に成功した勝負強さは、大舞台で活躍するためには欠かせないもの。大きく減っていた馬体はあまり変わらないようだが、むしろこれくらいが適正体重だとしたら前走の反動も心配なさそう。松山弘平の騎乗停止は残念だが、復活気配のミルコが代役ならポジティブに捉えたい。

◎ サトノレイナス
◯ アールドヴィーヴル
▲ メイケイエール
☆ ソダシ
△ ファインルージュ
△ アカイトリノムスメ
△ ククナ
△ エリザベスタワー
△ ソングライン

アカイトリノムスメも3連勝でよくここにたどり着いたが、サトノレイナスと比べるとまだ線が細く幼さが残る印象。G1だと格負けの恐れ。
同じディープインパクト産駒ならフェアリーS以来のファインルージュがおもしろい。もう少し外枠が欲しかったが、こういう馬を3着に持ってくるのが福永祐一クオリティである。
抽選を通ったククナも一発あっていいし、強運ぶりも警戒。エリザベスタワーはチューリップ賞を勝ち切れなかったのが不満だが鞍上がとにかく脅威。ソングラインも紅梅Sは鮮やかだった。この馬はどちらかといえば内枠でうまく立ち回る形を取りたかっただろうが..

馬券はまず◎の単勝。うっかり何かに負けてしまった時に備えて、3連複で◎-◯▲☆-◯▲☆△△△△△と馬連の◎-△△△△△を持っておく。

展開はだいたい[47秒-46秒]くらいの平均的なペースになると見ているが、多少これより速くなっても遅くなっても対応は可能。唯一レッツゴードンキが勝った15年みたいな超スローになった場合だけどうしようもないが、もうそうなったら諦めるしかない。

もし負けちゃってもオークスで取り戻せばいいさ。



その他のレース。

桜花賞デーといえば忘れな草賞である。今も昔もオークスに関連する一戦。昨年のウインマイティーも強かった。
チューリップ賞4着で惜しくも桜花賞の権利を逃したタガノディアーナは距離延長もこなせそう。ステラリアも未勝利圧勝は1800m。どちらもオークスにはぜひ進みたい。ビッグリボンは良馬場で真価を。スノーフェアリーの妹シュレンヌが勝つようだと本番でも脅威に。

大阪-ハンブルクCはOP特別ながら手薄なメンバーだけにメロディーレーンに期待したくなる。上昇度ならヒートオンビート。あるいは日経新春杯の再現でミスマンマミーアの大駆けか。



ニュージーランドTはバスラットレオンが強かった! 5馬身差の圧勝。個人的にも応援している馬なのでうれしい。NHKマイルCも楽しみ。もう坂井瑠星は乗れないでしょうね..w
それから阪神も強かった。夕方前に少し出かけたので途中までしか見られなかったけど。1-0のままスアレス頼みになるのではなく、9回に追加点を挙げられるのがめちゃくちゃいい。こういうのがブルペンの負担を軽減してくれるし、長いシーズンを戦う上では必要。勘違いしちゃっていいですか?

明日も試合は見られそうですし、17時からはガンバ大阪の試合もあります。忙しく、そして楽しい一日になりますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?