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柔道からの言葉 2

私にとって道場はすごく特別な場所です。みんなと稽古をしているときは活気に満ち、相手を倒すことだけを考えます。稽古をしていない時はだだっ広い場所がシーンと静まり返り一人で何か考え事をしたりします。
私は中学部活動から柔道をはじめましたので、当時 道場がどんなものかわかりませんでした。
先輩から町道場に誘われ、したことがない礼儀を先輩の見よう見まねしながら道場に入り緊張しながら道着に着替えていたことをおぼえています。
そこにはおじいちゃん先生がいて、細身でいつもニコニコして、少年たちをみていました。
(せっかく道場に来てくれたんだから相手をしようか)
ということで、私とおじいちゃん先生とで乱取り稽古をすることになりました。
私は血気盛んな中学生、対して見た目はヨボヨボのおじいちゃんです。負けるはずがない‼️
私はおもいっきりぶつかっていきました。
結果2分も立っていられず息が上がり、こっちの技はひょろりひょろり空気を投げてるような感覚で、私が動くところが、わかってるかのように動きに合わせボコボコに投げられてしまいました。

つえ~、なんだこりゃ  

おじいちゃん先生は息一つあがっていません。

私も中学ではある程度試合に勝てるぐらいになってた時期でした。


もう、一本

何回も向かっていきましたが、最後には畳に寝てました。
その時おじいちゃん先生に言われた言葉が今回の言葉

(自分が自分が、ではダメなんだ 相手のことも考えられるようになりなさいよ)
です。

技術的なことを言うと体さばきと崩しなんですが、それはおいといて、おじいちゃん先生には私がどう動くのかが、すっかり丸わかりのようでした。
柔道では勝負ごとですから、相手の嫌なことをする
でも、社会では、相手の立場になることも必要ですね。

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