見出し画像

【2-39】実に風流(~626日目)

風つよしダニつよし

イッキに冷え込んできたと思ったら、ビュービューと風が吹きまくる。
この辺は、山に囲まれているせいか、時折強い風が吹いてくることはあっても、根こそぎ吹き飛ばしてしまうほどの強風にはならないような感覚。
それでも、家の周りの木から落ちた葉っぱがくるくる飛んでいく。
ミツバチの巣箱の上には、雨除けの板を載せてブロックで重しをしているけど、吹き飛ばされてしまったりするので、風の後には様子を見に行く。

レモンは立て直し

巣箱そのものを改良して、わざわざ重たい重しをどけたりしなくても済むようにしている人もいるので、今後の課題。
群れも多くて蜜も蓄えていれば20キロを超えてくるので、そう簡単には吹き飛ばされないけど、すっからかんの巣箱は動いてしまう。
今のところ、巣箱がふっとんだことはないので、恐らく大丈夫。

冬越しが始まったとはいえ、日中はぽかぽか暖かいので、ついでに内検も。
第2養蜂場の方は、ダニの被害も抑えられていて、何とかなりそうな気配。
心配なのが第1養蜂場。
一番元気のよかった群がダニの餌食になってしまって、対策をするも全く追い付かず、どうにもならない状況になっていた。
いくら弱くなっていても、ダニだらけの群を他と合わせるわけにもいかず、かといって潰してしまう事にも抵抗があって、ノロノロしているうちに、隣の群にもダニの被害が出始めてしまった。
強い群にダニの被害が出た場合は、あっという間に他の弱い群にも伝染してしまい、弱い群はひとたまりもない。
ダニ対策、なかなか手ごわい。

生きる知恵

先日、養蜂場に鹿が迷い込んでしまった件。

元々テニスコートだったので、周囲をフェンスで囲ってあるものの、特にカギをつけたりしているわけではない。
金具で開かないようになってはいるけど、引っかけてあるだけなので、すぐに開いてしまったりしていた。

扉を開けるたびに、少し不便で毎回気になってはいたけど、通り過ぎたら忘れるのを繰り返していた。

毎日の生活の中で、例えば少し開きの悪い扉の蝶番とか、通った時に引っかかるコンセントとか、その時は一瞬気になるのに、直さずにそのままにしてしまって、毎回同じところで気になっては忘れていること。
ほんの少し工夫すれば圧倒的に快適になるのに、やりにくいまま続けてしまっていることって、なんでそのままにしちゃうんだろうな。
と、何かに躓くたびに思うんだけど。

前置きはさておき。
お隣で楮の木を育てている地元の方が、入口に細工をしてくれていた。

この凄さ、使ったらわかる!

こういうの、すごくない??
まさに知恵の塊。
フックを引っかけてゴムがつけてある。
仕掛けとしてはシンプルだけど、これを一から作れる力。
生きる技術がすごいんだよな。
壊れたら新しいのを買ってくるんじゃなくて、修理してより使いやすくしていくような、生きることに根差した知恵みたいなものって、なんだかとってもかっこいい。

便利と不便の話

風が吹いて、紅葉が散って、地面が真っ赤になる。
今年の紅葉はイマイチだったけど、それでも絨毯みたいになって朝露で光っているのは、実に風流。

綺麗や

朝になって太陽が出てくると、陽が当たっているところから徐々に霜が溶けて、世界がモノクロからカラーになっていく。

お見事

鳥のさえずりと、風で木が揺れて葉っぱが落ちる音と、霜が解けて水になって流れるせせらぎと。
素直に「ああ綺麗だな」って思う。

勿論、東京タワーやスカイツリーや、都会の夜景も大好きだし、雑踏の中にいるときに感じる安心感みたいなものもある。

所謂「移住」をすると、都会と田舎の違いに目がいったり、なにか特別な事のような話になってしまったりする。
便利と不便って、そこで暮らしている中で感じることで、電車がないことが不便ってわけでもなかったりする。
近くにお店がないことも、お店が近くにないと困る生活をしていなければ、不便ではない。

どちらか一つに決めようとしたり、勝ち負けの話にしてしまいがちだけど。

いまのところ、両方好きなままでいいかな。

去年の今頃はこちら
【38】11/28~12/2 残り1ヶ月と今日1日|はちみつ屋こっち (note.com)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?