しろものかでん

先日、使用歴9年となる冷蔵庫が壊れてしまった。起床後、冷たいお茶を飲もうとグラスに注ぐとどちらが起き抜けか分からないくらいのぬるさだったのだ。

この冷蔵庫を買ったきっかけも、故障だった。

思い返すと、9年前は社会人3年目程。進学時に買い揃えてもらった家電たちの中で、やはり使用頻度の高い冷蔵庫が真っ先に不調をきたした。

当時、仕事が忙しく、(いや、今考えると自分の要領が悪かったり、残業をする先輩を横目になかなか帰れなかったりと、仕事量だけの問題ではなかったが)自炊はほぼしていなかった。

冷蔵庫に入っているものも飲み物や、調味料がほとんどで、当面冷蔵庫無しでも生活出来るのではという考えが過った。一応家電量販店に冷蔵庫を見に行ったのだが、単身用でも数万円する。もちろん、小さいサイズや聞いたこともないメーカーのものなら多少安いが、長く使う家電となると安さだけに飛びつくのはどうかと思えた。

これまで、生活家電を自分で購入したことがなく、相場なども判らなかった。専ら、食べ物や交際費、娯楽費などにしか、お金を充ていなかったし、一度に出て行くお金もせいぜい数千円だ。ちりつもと言えば、そうなのだが…。それでも当時は一度に諭吉数人が出て行き、尚且つ、それが冷蔵庫という、買ったところでテンションが上がるものではないことについ躊躇したものだった。

結局、その迷いから1週間程して購入に至ったのだが、なんだかんだ9年もってくれた。

今は当時と環境や考え方も変わり、冷蔵庫の不調を感じてから、その日の夕方に早速購入し、今まさに届くのを待っている。

ひとつ型落ちではあるが、縁あって破格で購入することが出来た。

白物家電と呼ばれる冷蔵庫だが、カラーはグレー寄りのシャンパンゴールドのようなものにした。

ツヤもあり、見た目でもとても気に入った。

note2日目にして、私生活の方に、ひとつ

色が加わった。

しろ



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