ロック
室外機 桜を避けず 面割れず
独り木で 薄暮時還る 紅の瀬に
色々と考えてから幸せになる
ヒーローものを見て育った僕に普通の生活ができるわけないだろーが… 今になって等身大だと?ふざけるな
一本の酒缶に、ひと袋のつまみ
巡るめく昨年の今辺りは一面に、紅枝垂パッと綺麗なえを落とす
バイバイもお休みもしたのに、眠れない。目を閉じると口にするのも憚る映像が脳内を支配する。私は私に昭和のテープを見せられていたのだ。 奴は自由に僕の中を駆け巡る。俺じゃないと逃げられない。でも、ダ目だ。僕じゃないと、いや私じゃないと眠れない。いつだって寝る瞬間は私。でないと誰が誰なのかわかんない。急ぎ足の私を、確かな影が追い回す。
世界から少しずつ熱の渦が引いていく。辺りや、、草や木々が枯れていき、次に向けてコウタイする。次はもっと華麗に咲くように。 人の心も、いや私の心もソイツにあてられる。 おまじないを聴く。 私だけの、そして他のみんなの宝物。宝物は私たちを溶かしこんでゆく。 どこまでも、どこまでも。 私は覚める。 私の記憶から、空想から。そしてまたひとつ歩む。 私はわたし。 みんながいっぱいいっぱいの わたし。
帰郷してここは昔と変わらないって思えるかもしれないけど、一見目に付かない色々なところに衰退がまるで染みのようにじわじわと迫ってきてる。歩くといくつかの畑は放置されていて、山や林に近いものは竹や蔦に覆われている。だから自分がどうしようという訳でもないけど、やるせなさは付きまとうばかり。
バランドゥー、バランドゥー もう何もかも失わん
成り行きに任せたチェーン店で飲んだ後、煌びやかな街を朋輩と歩き、むかしと未来が交差する。確かな記憶とまだ淡い計画が重なり合って、私たちの生にまたいっそうの重みをもたらした。
ずっとずっと前の淡く靄のかかった夏の思い出があった。誰かと二人で夏祭りに行き、花火を見る。夏祭りは地元のように小さなお祭りで、花火はめいいっぱいに大きい。はっきりと思い出せないその記憶が今、途端に蘇った。それは昔みた『secret base 〜君がくれたもの〜』のMVだった。やるせない。私が探していた夏は、現実のものではなかった。私の探していたそれは、麗しい私の故郷の思い出ではなかった。あれ以上の夏を私は知らないのに。
どの音楽を聞いても安らかにならず、それでもと曲を聴きつつ探していると、人生で初めて無意識のうちからの過呼吸になった。怖かった。耐えられなかった。無機質のように続いていく、ただの日常に。本当に。
太陽が見えない。 そういえば、しばらく見えていなかった。それになぜか今気づいた。 そして、明日になる。
僕のいのちは星の1億分の1 僕が生まれる頃に星は輝き 僕が死ぬ頃に星は輝く 星が生まれる頃に僕はなく 星が死ぬ頃に僕は遺る とってもとっても小さいけれど 星と僕はそこに在る