note1本書くほどでもないけれど
道っていうか通路で迷った。
娘が骨折したので病院に行きまして。地域で一番大きい公立病院。娘を生んだのもここ。車で乗り付けたのが18時。そこから待って待って、骨折の処置が終わったのが23時すぎ。全身麻酔ってことで、娘は一泊入院。親の付き添いは一人のみ可。何かあったときの英語力と体力を理由に夫が残り、私は帰宅することに。
ところが、病院内がとっても迷路。いわゆる〇〇科の区切りごとにボタンを押して開くドアがあって、分岐点からいくつもの通路が伸びていて、病院のカタチが四角じゃない(べつに病院は四角じゃないけど)。
道なりに歩いていたらどう見ても職員用の裏口に到着。とりあえず歩いてみたものの、数台しか止まっていない暗い駐車場といくつもの平屋の建物が入り組んでいて、これはあかんと回れ右をし、出てきた職員さんに話しかけ行くべき場所まで案内してもらった。100キロで走るはずの高速道路、暗すぎて80キロしか出せなかった。そして1週間後の今日、レントゲン撮影で再訪してまた病院内で迷う。案内板と相性がよくないみたい。
泥水みたいなコーヒーのこと
引き続き病院の話。宿泊ユニットには給湯室みたいな休憩スペースがある。翌朝、6時に食料を持って行ったら夫が休憩スペースに備え付けられたインスタントコーヒーを淹れてきてくれたので飲んだ。泥水みたいなコーヒーだなと思った。
泥水みたいなコーヒーといえばマックだ。16歳のとき付き合った彼氏とはじめてのデートのときマックに寄った。トレイを持ってどこ座る? って言って二階席に上がってなんとなーく隅の方に行っちゃったりして。10代のデートと共にマックはあり、コーラみたいな炭酸がセットでコーヒーの姿はない。
マックのコーヒーと出会うのは、社会人になってからだ。赤坂見附の駅を出てパチンコ屋の前を通り過ぎてルノアールの向かいにある入り口の広いマック。定時の概念を持たない22歳がすすっていたコーヒー。ちなみに「泥水みたい」は悪態ではない。コーヒーだけれど、香りはしない。コーヒーだと思って飲んでいる黒い液体。でも、暖かい。
そんなことを考えながら、「昔飲んだマックみたいなコーヒー」って口にしてみた。
ハグのちから
冬の推進力がすごい。5月後半に入ってから、夜がどんどん寒い。ベッドで本を読んでいた娘に、「寝る前にトイレ行ってね」と声をかけると、「寒いからいや~」と布団にくるまろうとしている。思いつきで、「トイレ行って戻ってきたらハグしてあげる」というと、いやったー!とすぐさま飛び起きた。あら、ハグの威力まだまだあるのね。
トイレに行って手を洗って寝室に戻ってきた娘、「ハグはどこ、どこだ」とか言っちゃう。ぎゅーっと抱きしめているうちに、眠っちゃった。
親の愛より子どもの愛のほうが無償の愛だなと思う。無償の愛を受け取る手には親の責任というものがある。
退院した日の晩、軽く発熱しながら泣いて目を覚ました娘のなかの怖い記憶がうすれるといいなーと思いながら、うっすらと汗をかいているおでこをなでる。順調にいけば来週にはギプスが外れるそう。はや。
きゆかちゃんの真似っこしました。
ミユキさんの切れ味の良さ。
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