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鳥の足跡?【埴輪紹介所その54】

どこについているかというと、

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このがっちりした円筒です。
割れ目と区別がつきにくいですが、よく観察すると見えてくる。

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鳥の足跡っぽい三本線。

鳥の足を図案化すると、埴輪の時代からこうなるのか。
それを円筒に描いた?
だとして、なぜ描いた?
それとも、鳥の足とは関係のない図なのか?

内外にハケ目。

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しっかり突き出す太めの突帯(とったい)。円い透孔(すかしあな)。

そこまでは典型的な円筒埴輪だが、線刻がある点は注目に値する。
この線刻は「ヘラ記号」と呼ばれるものかもしれない。

円筒埴輪こそ埴輪の真髄。

京都府長岡京市の乙訓(おとくに)古墳群の恵解山(いげのやま)古墳出土の円筒埴輪。
所蔵は長岡京市教育委員会。

同じ古墳からは、鳥形埴輪のほか、家形埴輪も出土。

撮影は『発掘された日本列島2016』(於・江戸東京博物館)にて。

またね。

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