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引けない【埴輪紹介所その82】

ひょろ長い円筒の上端は細い。

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上端に掛けられ下にのびている紐は弦(つる)。

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上端の弦を引っかけている部分は弓弭(ゆはず)。

つまり弓の埴輪なのです。

弓と言われないと何だかわからない。
弓道家ならピンとくるのかな。
しかしこの弓を引くのは難しい、と言うか無理だろう。細いと思った円筒も、弓と知れば太すぎる。直径14.5cm。

弓形埴輪は珍しい。
弓を身に着けている人物埴輪も少ないが、さらに少ない。

挂甲を着けた人物埴輪の近くで見つかったとのこと。

矢はどこだ?

群馬県北群馬郡の高塚古墳出土の弓形埴輪。復元高さ109cm。
所蔵は群馬大学共同教育学部。

撮影は2020年『発掘された日本列島2020』江戸東京博物館にて。

『集まれ!ぐんまのはにわたち』でも目撃しました。

またね。

お読みいただきありがとうございます。サポートいただきましたら、埴輪活動に役立てたいと思います。