ひょろりな家【埴輪紹介所その30】
高さがある、というか、縦長の家。
おとぎばなし感つよし。家というより塔。
斜めになっている長方形の孔は、たぶん戸口でしょう。
側面の丸い孔は通気口かな。
壁に綾杉紋がぐるりと刻まれる。
屋根に点々とあけられている小さな孔はなんだろう。鳥につつかれたわけじゃないよね。
てっぺんがガタガタしているのは、カツオギが取れちゃったのかな?
裏表はないらしい。
裾廻突帯(すそまわりとったい)は控えめというか、申し訳程度につけられている。
肝心の高さデータがないのですが、一緒にいる鳥形埴輪の高さが79cmなので、1mは超えているでしょう。
奈良県三宅町石見出土の家形埴輪。寄棟造り。
所蔵は東京国立博物館。
撮影は2012年、トーハクの本館にて。
ちなみに、横長の家形埴輪もあります。
またね!
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