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ガッチャガチャでもぜんぜん戦える【埴輪紹介所その166】

武装した彼は大刀に手をかける。

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かぶとに隠れたその顔をのぞき込む。

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ポーズと合わない表情だな。

不敵な笑みか、おふざけか。

ポーズにも表情にも合わないのが

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後ろ頭。

ない、という衝撃。孔をあけたのか、あいてしまったのか。埴輪はこういうことがある。

さらに年月が彼らを少なからず改変する。

ガッチャガチャだが

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埴輪だから第一線で戦える。

ところで冑の左右で上に伸びているのは頬当てと見られているらしい。
しかし下ろしても頬に当たらない位置だぞ。
そして埴輪時代の鉄製冑でこれを見たことがない。取れちゃったの? 頬当てだけ土に還る素材だったの?
埴輪だから、頬当てなんかなくたって平気だけど。

群馬県高崎市箕郷町の上芝古墳出土の男子埴輪。 高さ111.3cm。

同古墳からは、女子埴輪も出土しています。

所蔵は東京国立博物館。

撮影は2016、2017年、東京国立博物館にて。

またね。



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