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これから誰かに解かれる謎【埴輪紹介所その11】

モデル不明の埴輪の一つ。
これ何でしょうね。

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上辺にU字のカット。
ところどころに小さい孔。
上下の台形部分には粗めの直弧紋。
中央寄りの台形の紋様も直弧紋? もはや青海波に近い文様。
真ん中のくびれには綾杉紋。

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基本は円筒で、その左右に板がつく構造。

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裏から見ると、円筒の上端は斜めに切られて開放されている。

かつては盾形埴輪の一種とみられていました。しかし現在では、これのモデルは盾ではなさそうという見方が有力です。
では何か。それがまだわからないのです。候補はいくつかありますが。
今のところ、初めて出土した地名から「石見型埴輪」と呼ばれています。
これから謎が解かれるという期待でわくわく。

奈良県磯城郡三宅町石見出土の石見型埴輪。
所蔵は東京国立博物館。

またね。

お読みいただきありがとうございます。サポートいただきましたら、埴輪活動に役立てたいと思います。