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翳(サシバ)?【埴輪紹介所その104】

翳(サシバ)とは?

従者が貴人の顔を隠すべく翳(かざ)す、長い柄のついたウチワ状の道具。らしい。
埴輪時代のサシバそのものは出土していない。
それらしき絵はある。福岡県宮若市の竹原古墳の石室の壁に描かれている。

さて、竹原古墳の絵と

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この埴輪。

うーむ。似てなくもないが、モデルが同じだという確信は持てない。
下端の角度が気になる。

埴輪には、三ツ葉形の板が貼り付けられ、その下に棒がのびている。

似た埴輪がほかでも出土。

埴輪同士はよく似ていて、同じ物をモデルとして作られた仲間だろうと思う。

埼玉県鴻巣市の生出塚埴輪窯跡から出土した埴輪。
所蔵は鴻巣市。
保管・展示はクレアこうのす。

生出塚埴輪窯跡からは、ほかにもいろいろな埴輪が出土しています。

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撮影は2011年、クレアこうのすにて。

またね。


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