何かを見ようとしている【埴輪紹介所その175】
仁王立ちして
腰に手を当て
目を細めて
何かを見ようとしている。
遠くを? 近くを?
作られたのが埴輪時代の6世紀頃でも、埴輪が見ているのは、いつでも今。
今も、いつも、埴輪の時代。
何か言いたげ【埴輪紹介所その174】な彼と作りは大体同じ。
右端が【埴輪紹介所その174】、右から3つ目が【埴輪紹介所その175】
だが、顔、表情が違う。
同じ埴輪は2つない。同じ埴輪は作れない。
生出塚埴輪窯跡出土の男子埴輪。高さ135.4㎝。
所蔵は鴻巣市教育委員会、保管・展示は「クレアこうのす」。
参考文献。
高田大輔(2010)『東日本最大級の埴輪工房・生出塚埴輪窯』(シリーズ「遺跡を学ぶ」073)新泉社
撮影は2011年(クレアこうのす)と2018年『企画展 埼玉の古墳3』(埼玉県立さきたま史跡の博物館)にて。
またね。
お読みいただきありがとうございます。サポートいただきましたら、埴輪活動に役立てたいと思います。