労働がもたらす余裕の笑顔かもしれない【埴輪紹介所その116】
ながーい帽子にくび飾り。そこそこ着飾っていると思うが、肩には鍬。
顔の左右に突き出す上げミズラ。どうやって結っているのか。
右の袖はどうなっているの? なぜ左と違うの?
彼は赤い顔でにっこりするだけである。
畑仕事のあとに一杯引っかけた、かのようだが、赤いのはたぶんメイク。
埴輪時代の労働と美と弔いの感覚はまだつかめない。
栃木県下野市の甲塚(かぶとづか)古墳出土の男子埴輪。高さ107.6cm。
甲塚古墳出土品は一括で重要文化財に指定されています。
所蔵は下野市教育委員会。
撮影は『発掘された日本列島2015』(於・江戸東京博物館)にて。
またね。
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