見出し画像

犬か鹿か1【埴輪紹介所その71】

これなーんだ。

画像1

埴輪。動物埴輪。そこまでだ。
動物埴輪の種類の特定は、なかなか大変。

埴輪時代も今も変わらぬ犬の特徴は?
性質なら、人によく馴れることかな。
犬形埴輪には、首輪をつけたものがある。

日本犬の体形なら、巻いたしっぽでしょう。
動物埴輪のしっぽが出土しておらず、復元だったら?

画像2

展示会場では「犬形埴輪」と記載されていましたが、果たしてそうか?
ツノのない鹿、牝鹿では?

牝鹿にはツノがない。
牝鹿と犬の違いは?
…困った。わからん。
しっぽが出てこない限り迷宮入りか。

他にも犬とされているが鹿ではないかと思われる埴輪がある。

ところで二本足である。前足1本、後ろ足1本。
大胆な省略技は埴輪の常套手段。
足に突帯が1条まかれている。円筒埴輪からの流れを汲むもの、ということか。

同じように二本足に突帯が1条まかれた鹿形埴輪が茨城県つくば市でも出土している。

千葉県成田市の龍角寺101号墳出土の動物埴輪。
所蔵は千葉県らしい。普段は千葉県立房総のむらで展示されている。
撮影は2020年『発掘された日本列島2020』江戸東京博物館にて。

画像3

またね。

お読みいただきありがとうございます。サポートいただきましたら、埴輪活動に役立てたいと思います。