求む、戟と句兵の情報
求む、戟と句兵の詳細な情報。特に日本列島における戟と句兵について。
盾持ち人埴輪の盾には、戟または句兵と呼ばれる武具がくっつけられていることがある。
権現坂埴輪製作遺跡第1号粘土採掘坑出土の盾持ち人埴輪(高さ74.3cm)
水道山山頂古墳からは、戟または句兵がモデルと思われる埴輪が出土している。
戟・句兵は埴輪にとって重要な武器ということになる。
しかし一体どういったものなのかはっきりしないので、今わかる限りのことをまとめておく。
戟(げき)とは?
刃が上と横にのびる武器。刃が上にのびる矛(ほこ)と、横にのびる戈(か)を組み合わせたもの。上にのびる刃を刺(し)、横にのびる刃を援(えん)と呼ぶ。
元々中国の武器で、日本での出土例は少ないが、奈良県の愛宕山古墳や茨城県の三昧塚古墳から戟が出土している。
句兵(くへい、こうへい)とは?
戟の援が湾曲しているもの。おそらく。
展示解説などでは、戟と区別されていないことがある。本記事掲載画像の権現坂埴輪製作遺跡第1号粘土採掘坑出土の盾持ち人埴輪の盾に貼り付けられているものは、句兵ということになるが、『盾持人埴輪の世界』展では「戟」として解説されていた。
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参考文献
2012『第21回特別展 古墳の守り人 盾持ち人はにわと古墳』かみつけの里博物館
2020『企画展2020 盾持人埴輪の世界』埼玉県立さきたま史跡の博物館
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新たにわかったことがあったら更新します。
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