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双耳杯を持つための手【埴輪紹介所その162】

勾玉を着けた彼女が捧げ持つのは

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双耳杯(そうじはい)なるうつわ。

なにがのせられていたのか。

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今は何もない。

横長の浅い器。
ペン皿のようにも見えるが、当時ペンはない。

全体の粗めの作りに対し、手は五本の指がしっかり表現されている。
埴輪の指は、ここまではっきり分かれていないことが多い。
特別な器を持つための特別な手なのか。

群馬県渋川市の坂下(町)古墳群出土の女子埴輪。高さ50cm。
所蔵は渋川市立古巻小学校。

撮影は2019年、『集まれ!ぐんまのはにわたち』(於・群馬県立歴史博物館)にて。

またね。

お読みいただきありがとうございます。サポートいただきましたら、埴輪活動に役立てたいと思います。