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おとぼけ顔の彼女は知っている【埴輪紹介所その78】

不思議な衣装。

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長い布を右肩から左腰へと斜めにかけ、ウエストで紐をゆるく縛っているらしい。
袈裟状衣(けさじょうい)とか意須比(おすい、おすひ)とか呼んでいるが正体不明。

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そして綾だすき。だと思うが、背中でクロスしているかどうかは不明。

失われた腕は何かを持っていたのか? 不明。

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おとぼけ顔の彼女は知っている。

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ハケ目がよくわかる。埴輪らしくてよい。
ところで髷が大きい。前後にしっかりとした重み。
顔の側面についているものは、耳か耳環(じかん)か。位置は耳だが形状は耳環。

大阪府大阪市の長原古墳群の長原87号墳出土の女子埴輪。現状高さ46.5cm。

同古墳からは鶏形埴輪も出土。

所蔵は一般財団法人大阪市文化財協会らしい。

撮影は2020年『発掘された日本列島2020』江戸東京博物館にて。

またね。

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