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『東国古墳文化展示室』(群馬県立歴史博物館20190811)の埴輪目撃談

群馬歴博のレギュラーメンバー

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綿貫観音山古墳出土の埴輪たちを中心に展示。

この男子埴輪の帽子が気になる。

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シッポのような、羽のような。
双脚輪状紋との関連が取り沙汰されているが、関係あるのかどうなのか。

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衣服は鋸歯紋ベース。

女子はスカート(裳)をはいていますが

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彼女の裳の後ろは

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ロールケーキ状。孔が空いている。上衣はやはり鋸歯紋。

三人で一つの椅子に座る彼女たち。

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裳の後ろは

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パンケーキ5枚重ね?

背中の円板と頸飾りも気になる。円板は三人しかつけていない。
そして頸飾りの表現がロールケーキの彼女と違う。

立ち姿の彼女が持つのは壺か袋か。

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中はカラみたい。

こちらの方は

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紐で巻かれた大刀も気になるが

それよりなにより髪型の大胆さ。

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特に前髪、というか上半分。

武装する埴輪。

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弓を握る。弓形埴輪よりも、弓とわかる程度には弓らしい弓。

丸い冑の下は、ミズラも髷も見えない。この冑の原型がよくわからない。

これに類したものか。

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突起付冑(異形冑)

この冑も観音山古墳出土。
突起がパカッと開けば、埴輪と同じ形か。
開けないかな。サビてるから無理か。

太ももを覆う膝甲(ひざよろい)も、

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腿を前面だけ覆う変わった形。

背中にはユギを背負う。

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しかし背負い紐がおかしい。
背負った状態では蝶結びはほどかれているはず。
背負い紐の位置としては、上部左右にのびた紐が正しいのでは。両方あるのは変だ。
あまり武具に詳しくない人が、ユギ形埴輪を見て作ったのか。

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鍬を背負った人物や盾持ち人もいる。

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飾りの多い馬形埴輪。

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鞍の裾のひらひら。

同心円紋が多用されている。

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綿貫観音山古墳の埴輪以外。

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垂飾品(巴形銅器転用)新保遺跡出土

太陽ふう埴輪と関係があるか。

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上:船形木製品(元総社寺田遺跡)
下:船形土製品(下田遺跡)

4世紀の木製の船と粘土製の船。船形埴輪の先輩である。

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短甲、衝角付冑、眉庇付冑(鶴山古墳出土)

2種の冑がセットで出てきた。

鶴山古墳からは、埴輪は出土していないらしい。

22019/8/11訪問

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以上、『埴輪のとなり』掲載の目撃談を修正して再掲しました。

2020年は綿貫観音山古墳出土品が国宝指定(現在はまだ内定状態らしい)される記念すべき年となりました。

またいつか。

お読みいただきありがとうございます。サポートいただきましたら、埴輪活動に役立てたいと思います。