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8 大学専任教員の職務

 長いトンネルを抜け、晴れて専任教員として大学で勤務できる喜びとありがたさを感じる今日この頃です。ただ如何せん。家族を残しての二重生活で、実のところ経済的に今でも安定しているとは言い難い状況は続いています。ただ、毎月、定額の給料と年2回のボーナスがいただける身分は、何事にも代えがたいものです。
 非常勤講師時代と大きく異なる点は、専任教員として個室の研究室が与えられること、低額ながらも個人研究費がもらえ、科学研究費助成、いわゆる科研費に応募できることです。昨年、自分が研究代表者の科研費に応募し、運よく採択されました。また他大学に勤務している研究仲間の科研費からの分担金も受領しています。それを元手に海外において研究出張をすることができました。
 もちろん、学内の教育にもそれ相応の責任を持つことになり、一方で学内運営にも関わらなければなりません。加えて、カリキュラム編成にも積極的な動きが求められます。また少子化によって拍車がかかる入学者数の定員割れ対策として、学生を集めるための高校訪問なども経験しました。
 このように非常勤だけで生活していた時代とは打って変わり、専任教員には、研究、教育、そして学内運営という三つの業務に均等に責任を持つようになります。同僚教員や事務方職員との協調性が極めて大切で、今のところ順調な勤務をこなしておりますが、まだまだ勉強しなければならないことはたくさんありそうです。

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