見出し画像

世界一貧しい大統領

私は10年間独房に監禁されていました

考えることしか出来ず、私は発見しました

「無駄な荷物から解放され心の中にある幸せを感じるか…
迷子のままでいるか」だ


幸福に逆らう開発はあってはなりません

幸福のために開発があるのです

地球、人間、絆、子供の教育、友など基本的なものの為にあるんです

幸せが私たちの持つ貴重な宝です

2010年から2015年にウルグアイ大統領を務めたホセ・ムヒカ氏

大統領在任中は給料の90%を寄付

また、国連等で市場原理主義を批判

【幸福とは何か】という疑問を常に投げかけている

来日したこともあるホセ氏は

「世界一貧しい大統領」

として、日本でも注目を浴びた


「貧しい」とは私をそう呼ぶ人達のことだ

「貧しい」とは「必要としすぎる者」だと私は定義している

なぜなら彼らは満足することは無いからである


私は質素だか貧しくはない

質素だ


多くを持たず、必要なものだけで

慎ましく生きている

物質的なものに囚われ過ぎないようにだ

それは何故かと言うと

自由の時間を持つためだ

何をするためだと思う?


自分が好きなことをするためだ

生きるとは自由な時間を持つことである

慎ましく生きるのは人生の哲学であり

貧しいとは違う


貧困を唱えているのではない

程度を知りなさいと言っているのだ

しかし消費社会というものを作ってしまったが故に

経済は常に伸びなければいけない

それに失敗したら惨事となる

私たちはそもそも必要のない品を

山のように捨てては買っている


それは人生の無駄だ!


私やあなたが何かを買う時、

それはお金で買っている訳では無い

そのお金を稼ぐために使った

人生の時間で支払っているんだ


そして、大事なのは

人生はお金で買えないという所であり

人生の時間が短くなるだけだ

自分の人生と自由をそのように無駄に過ごすのは

哀れなことである

この世はビジネスや

経済ばかりではありません

愛情を育むためのゆとりを持つべきです

愛する人や

友人のために

急いで生きる必要はありません

焦る必要はないんです


日々、人生の喜びを

少しづつ味わってください

欲に溺れては行けません


人は裸で生まれ裸で死んでいくのですから

その情熱を愛情に向けてください

友人や子供たち

大切な仲間のために

なぜなら、愛のない人生など

無意味だからです


何千回転んでも立ち上がり、

ゼロからやり直す価値は生きている限りいくらでもある

これが人生の1番の学びだ


言葉を変えると


諦めるまでは戦いに負けていないということだ

戦いに負けるとは

夢を諦めるということだ


戦う事、夢を見る事

叩きのめされ、現実に直面する事が

存在意義、人生の価値となるんだ

学び方を学ぶことです

歳を重ねるにつれ

多くのことを学びます

でもその度に悟るのです

どんなに学んでも、学び足りないと

一生のうちに学べることは限られています


あいにく人間の命には限界がありますが

愛に限界はありません


ですから世の中に広めていきたいのです

人間の能力は巨大なビルを建てたり

月に行ったり

深い海の底に潜ったり

遺伝子を操作することだけではないのだと

自覚を持ち、助け合えば


世界は変えられます

たとえどんな困難があろうとも

より良い世界を築けるのです

憎しみや戦争のない世界を

ホセ・ムヒカ