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ご活躍する方のお話に誘発されて~電脳交通 近藤洋祐さん~@おかもとゼミレポート

こんにちは。飛田ゼミなんでも取材班ゼミレポート部のおかもとです!

今回のゼミ講演会は『電脳交通 代表取締役社長 近藤 洋祐さん』でした!

そして、電脳交通で働かれている 『飛田ゼミ 5期 OG みーかま(大村美樹)さん』も来て下さいました😆

多くの学びがある充実の1コマだったので、気合い入れて振り返ります😶

それでは本題です!


目の前の困っている人を助けたい

まずは簡単に『電脳交通』について紹介します。

「次世代の地域交通サービスの開発」をミッションに、 クラウド型タクシー配車システムの導入、配車センター委託事業を全国に展開しています。
(電脳交通 noteより引用)

電脳交通とは、近藤さんが創業された徳島発のベンチャー企業です。

ここでは『電脳交通』が生まれた経緯を、近藤さんのキャリアと合わせて紹介します。

近藤さん 野球で海外留学、メジャー挑戦。
⇨コテンパンにやられる。
⇨帰国。これからどうしよう?、、
⇨実家のタクシー会社が廃業寸前。
⇨困ってるなら助けたい、家業を継ぐ。
⇨まずはタクシードライバーに。
⇨タクシー業界には課題が山積み、、
⇨タクシー業界を変える!、坂東さんが共感。
⇨坂東さんと2人で『電脳交通』創業。

もう色々驚きなキャリアでした😶笑

ただ、私は『困っているなら助けたい、家業を継ぐ。』に注目しました。

ずっと野球漬けの毎日から、家業のタクシー業が廃業寸前で困ってるから助ける、飛び込む。

この近藤さんの勇気が、『電脳交通』誕生の契機であり、これから『電脳交通』が大きく成長する原動力なのです。


前回の講演会で、原口唯さんが『アントレプレナーシップ=勇気』と定義されていました。

まさに近藤さんは、アントレプレナーに必要な『勇気』を持ち合わせていたのです。


論理で人は動かない

家業を継ぎ、まずはタクシードライバーとなった近藤さん。

現場で働く中で、タクシー業界の様々な課題がみえてきました。

市場縮小、高齢化、自家用車保有率増(一家庭平均1.3台!)、人手不足、採用難etc.

もう書いてるだけで恐ろしいですね、、

ただ、そんなタクシー業界にも希望の光が見えます!

それは『IT技術』の発達です。

ITを上手く活用すれば、タクシー業界の人手不足やコスト削減、顧客獲得など、様々な良い効果が期待できます。


しかし、タクシー業界は変わりませんでした。

特に地方のタクシー会社は『ITにピンとこなかった』そうです。

アプリやサイトを通してネット予約が便利!
⇨実際の予約手段のほとんどが電話。

会社にITを導入すれば、様々なコストが削減できる!
⇨タクシー業界は全体的に高齢化が進んでいるからから、『IT』への拒否反応が凄かった。


まさにピンときてないですね。

論理的に考えれば、明らかにIT化にはメリットがあります。しかし、論理で人は動かない。このことを示す好例です、、


特にこの時期(2010年頃)は、ITの浸透により多くの顧客を獲得できました。しかし、IT化に適応してないタクシー業界のせいでかなりの機会損失があったそうです。

論理の前に『共感』がある

ここで近藤さんが動きます。

タクシー業界の構造の最適化を目指したのです。

地方のタクシー業界は、複数の小規模企業が乱立してます。

ただ、ここで面白い事実があります。

複数の企業でありながら、どの企業も電話受付のやり方がほぼ同じだったそうです。

そうなると、電話受付業務の『一括化』が可能となります。この課題解決へ向けて近藤さんは動き出したのです。


現場を経験している近藤さんだからこそ、地方のタクシー会社が最も共感できる痛みに気付けたのではないでしょうか。

そして、そんな電脳交通が提供するサービスだから、タクシー会社に『IT』を導入できたのだと思います。


論理の前に『共感』がある。むしろ、『共感』が無いと、論理は役に立たない。ということなんでしょうか。

だから、先生は『自分の痛み』を起点にサービスを考えろと言うのだろうか。

従来と同じビジネスモデルでいいのか?

順調に挑戦と成長を続けてきた電脳交通に、ある困難が立ちはだかります。

それは『コロナ』です。
コロナによりダメージを受けた業界は多々ありますが、タクシー業界はその代表格でしょう。


当然、電脳交通にもそのダメージは及びました。

コロナにより、10年先に想定していた未来が一気にやってきたと感じたそうです。


そして、タクシー業界にもある変化が訪れます。

それはタクシー業界における大企業が、中小企業のM&Aを進めたのです。つまり、タクシー業界の変革を一気に加速させようとしているのです。


従来と同じビジネスモデルでいいのか?

これはコロナによる変化を機に、近藤さんが立てた問いです。

そして近藤さんは、タクシー業界における電脳交通 独特のポジショニングに目を向けました。

タクシー会社の身内であり、敵味方関係なくリードする存在。

このポジショニングを取る電脳交通だからこそ、様々な派閥を乗り越えてタクシー業界を改革できるのでは?

そして近藤さんは、タクシー業界 改革のVisionのド真ん中にポジションをとる会社を、新たに起業しました。

業界全体に関わり、タクシー業界そのものを大き飛躍させようとしているのです。


自分をマネジメントする

ここから質疑応答の時間でした。
毎度のことながら、図々しく今回も質問させて頂きました😶笑

電脳交通のマネジメントについてお伺いしたいです!


ここから近藤さんのお答えです。

うちの会社にいる人はどんな人になって欲しいかというと、とにかく実行と成果。自分がちゃんと手足動かして実行力を持ってるていうのと。何をやるか、何を結果として残すか。成果に対して、恐ろしいぐらいのオーナーシップと責任を持ってほしい。ていうのを常々、言い続けている。それはやっぱり、僕自身にも自戒の念を込めて言ってるところがあって。この先、何百人、何千人てなっていく野心を持っている。そうなったときに、何を1番しないといけないかというと、僕自身が一番変化をしないといけない、というのを常に意識している。マネジメントはこういうもんだろ。とか、これぐらいできてれば充分じゃないか。とか。自分の中の妥協点を全部消していってる。


近藤さんのお答えから、自分をマネジメントすることがマネジメントの本質だと感じました。

社員さんの誰よりも、近藤さん自身が実行と成果にこだわる。

近藤さん自身が、最もマネジメントと向き合う。

その姿勢を社員さんに見せていくことが、電脳交通のマネジメントなのではないか?と思いました。


私はマネジメントする立場でありながら、自身を厳しくマネジメントできているとは言えません。

近藤さんが示してくださった『マネジメントの本質』へと近付けるように、誰よりも私自身がマネジメントと向き合います。

自分が欲しい事実を、自分から取りにいく

そして、最後に近藤さんからゼミ生へメッセージをくださいました。

自分の人生の中でこういう事実が欲しい。この欲しい事実をどう取りにいくか、っていう力を自分の中でつけていく時代になってきた。なので、とにかく自分達は行動に移す。なぜできない・何が満たされてない、そういうことを口に出すとかではなくて。自分はどんなことができる、っていう『実行』の部分。どんな結果が残せるんだ、ていう『成果』の部分。これらに対して、強いオーナーシップ・責任を持って生きていって欲しい。それがあれば、心を自立させて生きることができる。そして、自分で、しっかり足跡つけて生けていける。


近藤さんの今のキャリアは、近藤さんが欲しい事実を取りにいかれた結果です。

そして、その結果は驚くべきものです。


私にも欲しい事実はたくさんあります。
私も、私が欲しい事実を取りにいきます。

終わりに

文字通り『アントレプレナー』である近藤さんの生き方・考え方から、『アントレプレナーシップ』とはどういう意味かびしびし伝わってきました。

そして、最後の厳しくも優しいメッセージを受けて、私も行動せねばと決意しました。

最後まで読んで下さりありがとうございました!

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