意識をなぞればやわらかな9次元多様体(地球体験記15)
・5年前に読み始めた小林秀雄さんの本「Xへの手紙/私小説論」をかなりの積み期間を経て完読した。ふうーーー。
瑞々しきJKの私は「理解には及ばないが引っかかった」箇所に蛍光ペンで線を引いていたようで、今の感性では取るに足らなくて読み飛ばすはずの社会風刺や一般化の表現が時を超えてピカピカと迫ってきた。
逆に今は5年前に読み飛ばしたむつかしい話が刺さった。
例えば
「普遍などという本来芸術家が狙うことのないつまらぬものを語りたいなら、自分がそれをつまらせる程のニッチな個性を持ち