私見「渡辺裕之の死」

驚いた。今の所、原因は明らかにされていないが、恐らく自殺。自殺だろう。
同業者でもある夫人・原日出子は呆然自失の状態という。失礼、主語を書くのを忘れてしまった。俳優・渡辺裕之だ。66の齢(とし)を以ち、自ら命を絶ってしまった。

「仕事で悩んでいたのかな」親交のあった某人はいう。あるだろう。以上に「老い」。肉体派を売りにしている渡辺は、これ以上、老いてゆく自分。確実に若さを失い、嫌でも老いてゆく自分を見たくなかったのではあるまいか?
老眼鏡(?)を掛けていた。=視力の衰え。これが渡辺のギリギリ。老いてゆく自分を認める唯一だったのだ。自宅に本格的なトレーニングルームを設置し、幾ら身体を鍛え上げ得ようにも、自然さのない作り物。エセ。偽りの若さである。
本当の所は勿論、本人にしか分からないけど「肉体派」。必要以上の肉体美。アチラ流で言えばマッチョを自他共に認める人、特に殿方にはその心があるのではないかと考える。

大阪万博の年。昭和45年に45歳で自決した、作家の三島由紀夫にも同じ系統をわたしは思うのだけども、、、。

  心からご冥福をお祈りします。
                                 合掌



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