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『素人が「うつし」で詩を学ぶ』シリーズ

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名だたる詩人の詩を写し、考察し、技法を吸収していく私淑マガジンです。 ただの詩好きが「うつし」を通して、誰でも気づくようなことに驚くだけの記事。 これらは私が実践した中の一部分に…
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記事一覧

蒲原有明『草わかば』から学ぶ②「日神頌歌」 (その1)

今回取り上げる「日神頌歌」は七連の六行詩、つまり四十二行もある詩で少々長いものである。 …

入山夜鷸
5日前
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蒲原有明『草わかば』から学ぶ➀「春の歌」

今回は、前記事で薄田泣菫と比較した、蒲原有明氏の詩から学んでいく。 取り上げる詩は、『草…

入山夜鷸
13日前
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蒲原有明・薄田泣菫を比べてみた

同世代の2人による「をとめごころ」蒲原有明・薄田泣菫といえば、明治を代表する詩人として有…

入山夜鷸
2週間前
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薄田泣菫『泣菫詩抄』から学ぶ➂「うぐひす」

今回も薄田氏の『泣菫詩抄』。 「うぐいす」という詩から学ぶ。 最初と最後の一行における韻 …

入山夜鷸
3週間前
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薄田泣菫『泣菫詩抄』から学ぶ②「ほほじろ」

ほほじろ今回も引き続き『泣菫詩抄』。「ほほじろ」という詩から学ぶ。 薄田氏は「ほほじろ」…

入山夜鷸
1か月前
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薄田泣菫『泣菫詩抄』から学ぶ➀「つばくら」

今回は薄田泣菫氏『泣菫詩抄』の「つばくら」をうつして学ぶ。 蛇腹のような詩 この詩で特徴…

入山夜鷸
1か月前
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三好達治『山果集』から学ぶ➂「石榴」「丘の上」

今回は三好氏の『山果集』から二つ、赤色の詩を学ぶ。 石榴比喩表現で「くどさ」を薄くする 一行目の「石榴」は四行目の「火薬庫」と同じものである。 文字数の少ない四行詩で同じ単語を多用すると、くどさが生まれてしまう。 比喩表現を使うことでそれを回避しているというわけだ。 石榴といえばガーネットであるが、あえてルビーを使っているのも……というのは、さすがに考えすぎであろうか。 火薬庫、というのは、手榴弾(グレネード)が石榴から名づけられているのを知ってのことだろうか。 なんに

三好達治『山果集』から学ぶ②「海邊」

また三好達治氏の『山果集』を「うつし」た。 写し始めて三~四編目にして、三好氏のスタイル…

入山夜鷸
1か月前
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三好達治『山果集』から学ぶ①「仔羊」

初めて、誰かの詩をまるっと「うつし」た。 ただ写すというものではない。 校正のようにペンを…

入山夜鷸
2か月前
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