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チェコの作家が描く「世界の絵」と案内書

世界の絵1

私が時間をつぶす場所は本屋さんであり、つぶすべき時間がなくても時間を過ごしてしまう場所も本屋さんであります。それは日本に限らず海外でもしかりで、特に旅の最終日には本屋さん巡りで終わることが多いです。
チェコといえば、チェコスロバキア時代の絵本が素晴らしく日本でも大人気ですが、私が気になっているのは現代のチェコの出版物です。
2017年のチェコの旅行で見つけたのがこの『OBRAZY SVĚTA』著Tereza Říčanová 出版baobab (2016年発行)。なにやらボックスに折りたたまれた大量の紙と文庫本のような冊子が一冊入っています。店頭ではビニールカバーがされており中を見ることはできません、、、

「気になる」

この一言につきました。とにかく買って開いてみることに。
中からはA2サイズのイラストのポスターが14枚、モノクロの本が一冊。すべてチェコ語なので文字情報ではなんのことやらわかりません。ポスターをよくよくみるとぱっと見わからないくらの細い線でマス目が印刷されており、縁に小さく数字とアスファベットがふられています。冊子の方を開くとポスターの番号をタイトル、そして数字とアルファベットが記され、その下に説明文らしきものが書いてあります。時折メモ書きのようなイラストもついています。...だんだんわかってきました。ポスターに描かれているのキャラクターなどを冊子の方で説明している本でした。

世界の絵2

世界の絵3


14の世界と案内書

14枚の絵はそれぞれ「世界」がテーマになっているようでした。

1 vesmír ー宇宙
2 mapa světa ー世界地図(日本もある!モルワイデ図法)
3 vzduch ー空気
4 podzemí ー地下
5 moře ー海
6 ledvé hory ー氷山
7 džungle a vyprahlá poušt’ ージャングルと乾燥した砂漠
8 les ー森
9 zahrady ー庭
10 Hrady ー城
11 Město ー街
12 Dům ー家
13 lidé ー人々 
14 tvorové a kouzelné předměty ー生き物と魔法のアイテム(物語やアニメーションのキャラクターが!)

世界の絵4

こういう素敵な本を見つけるとチェコ語を学ぶモチベーションがぐんと上がります。

Tereza Říčanová
1974年生まれ、プラハで美術を学ぶ。南ボヘミアのメズナーの農場に4人の子供と住んでいる。現在イフラバのアートスクールで教えている。

毎週水曜22時〜『水曜ノッツ』 開催中!
チェコの本やカルチャーを語るインスタトークライブ「水曜ノッツ」毎週水曜夜10時より@hato888のアカウントからインスタライブを実施しています!
ノッツはチェコ語のnoc=夜という意味です。

●○● この記事の水曜ノッツ動画 ●○●


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