「無縁遺体」どう対応? 少子高齢化で新たな課題!市区町村
こうした事態が深刻化する一方で、単身高齢者向けの終活支援に力を入れる自治体もあるのだという。神奈川県の横須賀市は、全国に先駆けて身寄りのない低所得の単身高齢者を対象とした「エンディングプラン・サポート事業」なるものを始めたという。
つまり、生前に原則27万円の費用を支払うと市内で協力する葬儀会社と契約を結べて死後、希望する形式で納骨してもらえるという仕組みなのだそうだ。今年5月には、登録者が150人に達したという。
評判はいいようだ。それというのも、事前に登録し契約しておくことで死者の方も希望を尊重してもらえるし、自治体の方も火葬などの支出を抑えられる」というメリットがあるという。
埋葬とかのプロセスにおいて、他者に負担をかけるのも面倒くさいのでいっそのこと骨を焼き切り、単なる灰にしてしまう方法が欧米などではあると聞いたけれど、それが人に負担をかけない良い方法だと思い、死者のための土地もこの世に節約できて合理的だとひらめいたものの、日本では高温の温度が必要なので実施している火葬場はごく一部なのだそうだ。
であるなら、生前に「エンディングプラン・サポート事業」なるものは有効だと思うのだが…。なにせ、死はいつ起こるかという予言はしてくれず、唐突に起こる。命には常に死がつきまとうため、死んでも生きても厄介感覚が否めない。このように整然に契約しておけば、葬儀店も利益にもなるし税金の節約にもなる。そして死んでいく人間は、自分の葬儀の希望をかなえられるというもので、もっと広まるといいと思える。