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街道歩きシリーズ 江戸庶民の楽しみだった「大山阿夫利神社」詣で 旧大山街道を歩く その1 赤坂御門跡から渋谷まで 

街道歩きシリーズ はコロナ禍 玉川上水(東京西部羽村の堰から五日市街道を経て四谷大木戸まで)その次は 鎌倉街道上の道(鎌倉市鶴ヶ岡八幡宮から群馬県高崎市高崎城址まで)昨年は 多摩川沿い歩き(山梨県の水源となる笠取山水干の碑から東京湾河口まで)多摩川歩きの最終コース 東京湾の河口地点までは今月21日に予定している。メンバーの都合が会わず こうなってしまったが・・。

さて、紅葉の丹沢を目的地に 大山阿夫利神社を目標に 10月7日(土)から、東京の永田町駅近くの「赤坂御門跡」を出発点に、ここからスタート。


赤坂御門跡 説明の碑がある。
大山街道の終発点

ニューオオタニ下の弁慶橋を渡り、国道246に・・・ 豊川稲荷に安全祈願


弁慶橋


 

ここからは 東京でも 坂道が多く、それぞれの坂に名前がついている。タモリも知っているかな? 旧大山街道を辿って歩く

道が悪く荷車を引く牛が鳴いたという由来の牛鳴

旧大山街道、江戸市中は坂を上がり下りしながらの道だ。武家屋敷近くの坂は持ち主の名前がつく坂だったりする

代々吉井藩松平氏が弾正大弼の役をになっていたのでここはその名がついている


武家屋敷の長屋門(老中本多美濃守忠民の屋敷門)5万石以上は壮大な門構えだったという (重要文化財 綺麗に保存されていた)

赤坂、青山の地名の由来


赤坂は一ツ木村から 伝馬町に、青山は今井村から青山藩の屋敷町から

さて国道246を辿ると渋谷方面に向かって 右側に位置するのは赤坂御用地、広大な敷地に皇族方がお住まいになっている。かなりの広さで森のような景色。こちら側は南門に位置する。

赤坂御用地


表参道側青山二丁目信号から絵画館をのぞむ
銀杏並木

何年か後にこの風景がなくなるという。誰が決めたのだろう。関東大震災後は街に銀杏並木を作った、水分の多い葉が防火に役立つとか。それでも青山通りからのこの眺めはまるで外国のような風景で、黄色く色づいた銀杏並木はなんとも外苑そのもののイメージですし、ビルの多い都会の中で 季節の移ろいを感じさせてくれる圧巻の風景だと思う。ここに高いビルを建てるため伐採するとか 海外、ヨーロッパは景観学という考えがしっかり根付いている。街の文化は景観に称される。亡くなられた坂本龍一さんの遺言もある。なんとかこのまま残してほしい。


高橋是清邸跡

ちょうど赤坂御用地の対面、246沿いに「226事件」で殺害された当時の首相、高橋是清邸の跡地が公園になっている。今は226事件を記憶している世代はもう少ないだろう。「515事件」「226事件」と軍部のクーデターが青年将校たちによって起こり、陸軍の勢いが徐々に強くなり、次第に戦争に向かっていった時代だった。

青山学院大学正門前

青山二丁目から渋谷方面にさらに進むと 右には国連大学の建物、左側には青山学院のレンガのへいが見えてくる。10月は入試のシーズン 高校生たち(女子がほとんど)の姿が・・。ここから、宮益坂には行かず、少し道を逸れ、青山のレンガの塀沿いに左に道を曲がって進む。渋谷という町名由来の神社があるので、そこで少し休憩していこう。


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