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骨折日記 134日目~149日目

134日目

骨折から4ヶ月。あんなに汗だくで通院していたにもかかわらず、気が付けば朝は氷点下まで下がる日もある季節へと変化していた。

術後の経過を見てもらう日。
この日もいつも通りレントゲン撮影後に診察。経過もいつも通り良好だった。
骨折での診察は、大体一年程で終了するそうだ。もし手首に入れたプレートを抜去するなら、術後半年から一年程で行う。その後一ヶ月程度の経過を診て終了となるらしい。
長らく経過を診てもらっていた先生は、この春ほかの病院へ移動になるとのことで、おそらく先生とは次回が最後になる。それ以降は担当の先生が変わるのだが、再手術をするかどうか、次回までに考えておくように言われた。
これまでも何度か、プレート抜去の意思について訊かれてはいた。しかし、正直迷っていたのだ。もう一度同じ場所を手術する不安と、体の中に異物を残したままにしてこの先も生きていくという不安。どちらを取ってどちらを捨てるか。
手術前は「入れたままにする」ことを考えると違和感がすごくて直感的に「取りたい」と思ったが、手術後は時間も経ち状態が安定するにつれ「このままでも良いか」「せっかく傷が塞がったのにまた開けたり閉めたりするなんて、なんかアレだな」などと思うようになった。
人間って本当にいい加減だね。常に良い加減を探してコロコロ変わってる。でも生きてるってそういうことなのかもしれない。

手術自体は急ぎではなく、やるとすれば半年ほど先で仕事などの都合をつけて良い時期に。また前回の手術より、時間も術後も早いであろうこと。年齢が比較的若いので、プレートは入れっぱなしでも構わないし、再手術を行っても大丈夫、という話を改めて先生からされて帰った。

診察、検査 1860円
薬 1300円


142日目〜149日目

再手術をどうするかの話があった翌月のリハビリ。
いつも通りマッサージ、超音波、各種運動など行う。

その合間に、出来るだけ他の人の意見を聞いておきたかったが、私と同様に手首のリハビリで施設に来ている患者さんには中々会うことができず。
以前会った人で、手術をしたあとに指のしびれが取れず、服薬も含めて治療にかなり時間がかかっているような話も聞いたことがあったので、その後どうされているのかなど聞いてみたかった。
この方に限らず、リハビリ期間中出会って話した人たちは皆大体手術には後ろ向き。まあそりゃあそうだわな。やらないで済むなら誰だってやりたくはない。今の状態より良くなることを願って、医師も患者も困難に挑むのだ!(大袈裟)

理学療法士さんに聞くと、若い人は比較的再手術を選んでいる印象があり、
その際リハビリはほぼやらないということ。
そしてリハビリ施設で傷の具合を診てもらっていた先生の見解では、やはり長期間プレートを入れておくことを考えると、腱にこすれる心配があるので取った方が良いかな、というものだった。
きっと、医師が勧めた通りの治療を大抵の人は素直に受け入れている、ということなんだろう。
私の場合、先生の雰囲気的に「入れっぱなしでも大丈夫でしょう」という感じだったので、私が「じゃあ入れっぱなしで」と言えばそれでおしまいだ。
しかし、私はまだ迷っている。

リハビリ2回 3560円



手首の可動域として、後ろへそらすのはほぼ正常になりつつある。前へ倒す動きが、反対の手と比べて少し劣るくらいか。
それを確認して、先生が笑顔になった。

「リハビリは今月いっぱいで卒業にしましょう!」

イヤッホーイ

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