まずはじめに音があった

まずはじめに歌があった
歌は道を示すものかもしれない

そして水の中からみる地上はゆらゆらと揺れていて実体がつかめない、泡が上へむかって生まれては弾けて消えていく

上からそれを眺めれば、湧き出た泡たち広がりを持ってぶつかり合い、一瞬にして消えていく

また、水の中では音がぐるるるるとするだけ。
音楽のない世界、匂いもない世界、しかし色はある、光が入る限り。触る心地もする。味は、水のつるんとしたものが口に入るが、中に入れることはできない。

水の上に出てはじめて、音楽が奏でられていることを知る。匂いはその場所の光景をわたしたちに記憶させる。味は、ありあまるほどの食べ物を選びとれる。

ものはあるほど寂しくなる

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まずはじめに音があった

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