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自主制作映画「探して日本〜巡りたしかな〜」制作レポート

こんにちは、和みです。
私たちは短編映画を制作しています。
拙いところもあると思いますが、一生懸命制作した作品の秘話やこだわったところを形に残したく、こちらのnoteにて公開させていただきます。
お時間ありましたら、ご覧下さい。

今回は、昨年4月15日(金)に公開しました自主制作映画「探して日本〜巡りたしかな〜」という作品についてお話ししたいと思います。

今年の2月13日(月)に完全版として観やすくなりました。まだ観てないよという方はお時間ありましたら、是非ご覧下さい。


「探して日本」という少しポップなタイトル。こちらは探求や探偵、分からないものに立ち向かっていく物語であるため。そして「日本」は、和をモチーフにした作品であるため、このようなタイトルになりました。以前放送されていた「ためしてガッテン」と響きが似ていますね。少し意識しております。実は意外と気に入っているんですよ笑。

今から5年程前、私が学生時代に制作させていただいた「伝へたしかな」からこのシリーズはスタートしています。残念ながら権利上映像をお見せすることは出来ないため、小説に書き直した作品があります。和をモチーフにした作品で、漫画がキーアイテムとなっています。

続編「巡りたしかな」を制作するにあたっては、前作を土台にしながら、「伝へたしかな」に頼ることなく、新しい作品を作るイメージで脚本制作が始まりました。
日本発祥のものを書き出していき、その中で分かりやすいものを汲み取るようにしました。例えば、和傘や陶器、染物というのが分類されます。

折り紙がこの作品ではキーアイテムになりますが、折り紙で作るもの→鶴→千羽鶴という連想から、病弱な誰かがいる物語になっていきました。
ただ、更なるオチを考えた結果、全てを裏切る構成が必要ではないかと考えました。良い人だと思っていた人が実は…。その人物が今回主演となる和田でした。
物語としては主演の和田ですが、最後まで心情が分からない、素性が謎に包まれているキャラクターです。あくまで彼女は仕事をしているので、頭を下げたり、優しく微笑むことには慣れています。行動もわざわざ行脚するのは、より良い人というイメージをつけたかったためです。それは全てラストにひっくり返すためでもあります。こうして大まかなプロットは完成していきました。

サブタイトル「巡りたしかな」は、「巡る」という言葉から、和田が様々な場所を巡る、カーショーを巡る物語、そしてカーショーの妻である桜井が最後は元カレの菊池に巡ることから付けました。あとは季節が巡る、時間が巡る、そんな時の流れも後付けで込めています。

脚本は、2021年1月に制作しました。
初稿が完成したのが、2月上旬くらい。そこから寝かせて、6月下旬に手直しをしました。
キャスティングが7月下旬頃、ロケハン等場所の選定は8月に行いました。
撮影は、クランクインが9月26日、クランクアップが11月21日と短編映画にしてはかなりのロングランになりました。もはや短編ではありません。その理由として、和ものを扱うということで、外観等イメージしていた場所がありながら、撮影許可という面で実現が難しかったためであります。撮影は進みながら、場所は決まっていない、そんなことが続いていました。

撮影後、編集にて過去一番長い作品(2023年4月6日時点で38分40秒)ということが決まり、達成感がありました。出ていただいた方には感謝です。それが2021年12月のことでした。1年間この作品と向き合ってきて良かったなと思いました。

その後、年が明け2022年…。
このままでは終われないと制作した「最終章」の話はまた後日お話ししたいと思います。

2023年4月15日(土)
この「巡りたしかな」が公開されてから1年後。更なる続編「辿りたしかな」を公開します。お楽しみに。

予告編はこちら


映像・物語制作グループ「和み」
名鳥佑飛

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