小学生の頃に教えられた赤について
昔、小学校で赤と青と黄で全ての色が作れると教えられた人は多いのではないだろうか?
赤と青を混ぜると紫
赤と黄でオレンジ
青と黄で緑が出来るといった感じに。
だけどもこの3色を均等に混ぜた時に出来る黒というものがどうにも茶色に見えた。
故に黒という色は特別に見えていた。
大きくなってから、この赤は光の三原色(RGB)の赤(R)でそれをあたかも紙の上での三原色(CMY)のマゼンタ(M)であるかのように教えられていたと知ってといい加減なことを教えられていたのだと憤った。
では小学校で教えられたこの紙の上の赤は何で出来ているのか?
RGBのRは調べてみると
C : 000、M : 100、Y : 100(100%で)
と定義されている。
この赤は既に混色されていたのだ。
実は赤と黄を混ぜて出来ると聞かされたオレンジこそが本当は赤だったということになる。
しかし実際の絵の具では青と混ぜると暗くはあるが紫にはなるところを見るとMが6割 Yが4割あたりの色になるのだろうか?
透明水彩での3原色は最近は新しい顔料が増えてきて
キナクリドンマゼンタ(M)、フタロブルー(C)、イエロー(Y)
あたりが各メーカーでも出ている。
*メーカーによって名前は違う。
昔は
アリザリンクリムソン(M)、ウルトラマリン(C)、イエロー(Y)
だったようでアリザリンクリムソンはマゼンタではなく赤。アリザリンクリムソンについて調べるとwikipediaでクリムソンが
C:000、M: 122、Y:073
R:220、G:20、B: 60
とされている。
赤よりマゼンタが多くイエローが少ない。つまり、昔はマゼンタが無かった故に赤=アリザリンクリムソンを想定していたのだろう。
デジタル上で混色してみた
ウルトラマリン
R:70 、G:93 、B:170
アリザリンクリムソン
R:220、G:20、B: 60
イエロー
R:255 、G:255、B:0
として混色
全体的にくすんだ混色。
でも赤が強すぎるのでアリザリンクリムソンを50%にしてみた。
記憶の中の小学校の頃の混色具合と一致。
当時としては一般的な絵の具での混色を教えられたのだと今更納得して、憤りが多少治まった次第。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?