ホットスタンピングシート(転写箔シート)をノリで使う実験
熱した金属型を押して箔加工をするホットスタンピング。
簡単にレーザープリンターやコピー機で印刷されたものに熱転写する方法などもありますが、両面テープや一部のノリを使っても転写出来ます。
今回は呉竹のおやっとのりで転写実験をしてみます。
おやっとのりボールタイプ
ノリは乾いた状態(支持体に接着して離れない、流れない)でないと箔にノリが移るだけで転写出来ません。
先ずは塗って乾燥させます。
上から
黒紙
・ペンで多めに塗る
・ペンで少なめに塗る
・ノリを指でさっと均す
・ノリを強めに指で均す
PET板
・ペンで多めに塗る
・ペンで少なめに塗る
・ノリを指で均しながら接着させる
PET板のようなプラ系素材は普通に塗るとノリが弾かれる部分が出来るのでゆっくりと指で何度か均します。
2時間後です。
乾きにくいPET板のノリも乾いたようです。
量が多いところは盛り上がっています。
斜めから見るとノリを均した跡も判ります。
PETはノリが紙に吸われないので凸凹が出来やすいです。
ホットスタンピングシートをのせて上から薄いプラ板等で扱いて圧着させます。
少しシートからはみだし部分が・・・。
ホログラフィーや模様のある箔は修正が出来ないので本番では気をつけます。
シートをゆっくり剥がすと接着された箔が残ります。
上から順に見ていきます。
黒紙の分です。
↓上2つ。
ノリが多め、少なめは綺麗についています。
ノリが盛り上がっているところも接着しています。
プラ板で扱いた時の摩擦でノリがない所にも少しついています。
指で均したほうは接着していない部分があります。
特に強めに均したほうはノリが薄くなりすぎたのでしょう。
指で均した跡が筆で掃いたように見える接着具合。
さっと均したほうも端付近が薄くなりすぎたようです。
ノリを塗った部分は薄くても反射が変わって跡が見えます。
次はPET板です。
PET板はノリの盛り上がりが紙より目立ちます。
割と綺麗に接着しましたがやはりノリが薄い部分が所々接着していません。
上から熱転写もしてみる
ノリの薄い部分に上から熱転写出来るか試してみます。
重ねる箔は薄いピンク。
ラミネーターを一回通します。
熱転写だとノリが薄い部分も大分接着してます。
うっすらとノリがない所もついてしまっているのが難点。
自分手持ちのラミネーター (Quick LAMI)
だと温度が高すぎるのかな?
PET板も試してみる。
が・・・
ノリが多めの部分でフィルム側にノリが接着してノリが剥がれてしまいます。
薄い部分は大丈夫。
色が薄いので分かりにくいですが接着していなかったノリの薄い部分にも接着しました。
1回めの最終結果
やはりノリで綺麗な箔加工をするのは難しいですが実験をしたことで紙はいけそうな気がしました。
おやっとのり+ラミネーター
ノリが薄い部分もラミネーターを通すと接着出来るようなのでラミネーター使用の実験です。
試したのは4つです。
・プラ板で扱く
・クッキングシートに挟む
・コピー紙に挟む
・コピー紙2枚に挟む
順にみていきます。
ノリ部分以外にプラ板の摩擦でも転写されるのが難です。
クッキングシートだけだと熱が伝わり過ぎてノリがない部分にもうっすら付いてしまいます。
フィルムも熱収縮でシワが出てしまいました。
コピー紙に挟むと大分良くなりました。
フィルムのシワは出なくなり、ノリ部以外の転写も更にうっすらです。
コピー紙2枚に挟むとノリ部以外の転写がなくなりました。
ノリの薄い部分の接着少し弱くなりましたが扱くよりはしっかりついています。
おやっとのりでの実験ではこれがベストです。
他のノリでの転写
上から
スティックノリ
・PiT
・Prott Power
テープノリ
・norinoプロ
・ドットライナー
両面テープ
・ナイスタック02
こちらは接着力が強いのでシート上から指で擦りました。
スティックノリ
Pitは柔らかなので均一に塗るのが難しいです。
Prittは固いのですが今度は固くて塗りが甘い部分が出来ます。
テープノリ
norinoプロはテープノリなので表面は均一なのですが転写されない部分がでました。
ドットライナーはノリがドット模様なので使い方を考えると良さそう。
何故かノリがない筈の部分も一部転写されています。
両面テープ
ナイスタックの02です。
これがー番綺麗に転写出来ます。
線や単純な形の転写の時は両面テープが簡単綺麗です。
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