最近の記事

そういう好き

彼が異動になる。 つまり、もう会えなくなる。 当たり前に会えないゴールデンウィークが来た。 当たり前に会えないし、連絡も取れない。 やけにリアルな夢を見て思わず目が覚めた。 彼に別れを告げられる夢だった。 彼は、彼女が好きで泣いていた。 私には一度も愛の言葉なんて言ったことがないのに、彼女への愛の言葉を聞いた夢だった。 その夢を見た次の平日に、彼女にちょっと疑われてると報告が来た。 それはまずいことで、避けなくてはいけないと思っているようだった。 そのあとは会いに来なくな

    • 抱擁

      あれから、また飲み会で会い、 帰るのかなと思ってたけど 結局送ってもらい、いつもの流れで いつものようにお風呂に入って、夜中タクシーで帰っていった。 週末にカフェに誘われて、 モーニングを食べに行った。 そのあとふらふらまた家に帰って、 いたしてお昼寝した。 彼が同僚と飲みに行くのを見送って、 LINEもそのまま続けて。 バレンタインはなぜか彼仕事しすぎてて泊まりで、 次の日に会えたけどチョコは渡せなかった。 チョコはカカオ多めの選ぶようにしてるって言ってた、用意してある

      • 恋しい日々

        彼女がいない1ヶ月、私と彼は楽しく過ごしました。 クリスマスも、年越しも、初詣も、誕生日も、全部一緒に過ごしました。 昼も夜も関係なく連絡を取ったし、何時からでも会いに来てくれた。 でも、限られた時間だということを、2人が理解して過ごした時間だった。 終わりが近づくにつれ、だんだんと楽しいよりも悲しいような気になって。 彼にはその時間を延ばすこともできたけど、そのような気は感じられず、むしろもうすぐ元に戻らなきゃいけないということを匂わせるようになった。 彼女が帰ってきて

        • 寂しくなるよ

          先週約束していた日には、彼と帰る時間が合わず 彼は帰ったあとにちょっとタスクが増えたと言ってた タスクって何?って思うけど、それは仕方がない 次の日一緒に帰ってくれて 無理しなくていいと言ったけど泊まって帰った 久しぶりにフルコースでいろんなことをした 朝まで一緒に寝て、目覚ましは6時にかけた 私が起きて顔を洗ってたら彼も起きてきた 思ったよりさっと起きてきたから朝いちゃいちゃはできなかった 化粧落とさないで寝るのよくない、化粧落とすタイミング難しい 週末も連絡が来たり

        そういう好き

          Your Song

          ずっとLINEしてたけどずっと会えなくて たまに電話したりして 風邪も引いたみたいだし 年末の忙しさでお互い会う体力がないまま時が過ぎた 先週の土曜日に珍しく連絡が来て 飲んでたみたいでそのままおうちに来た 道でお姫様抱っこされた 持ち上げたい癖がある 生理終わりかけだったんだけど一緒にお風呂に入った 服を脱いだらずっと身体にキスされる 愛の示し方がやっぱり外国人みたい お風呂も結構長く入ったけどのぼせなかった 初詣一緒に行く?って言われた 年末年始は帰るの?って言うか

          彼の傷に私ができるのは何

          先週は火曜日に会って、彼はお休みだったので私服だった。 今日は帰らないといけない時間が決まっているから迷惑かけないと言う彼。 でも何の用事かは言わなくて、彼女と約束なんだろうなと思って何とも言えない気持ちになる。 時間が珍しく早いから、カフェでも行こうってなって、昼間混んでて気になってたおしゃれなカフェに行った。 近況をお互い話して、ちょっとだけおうちに寄った。 時間足りないなあって言ってて、今日は最初ちょっとおしゃれぶっちゃったもんねって言って。 彼はいやおしゃれぶってる

          彼の傷に私ができるのは何

          星の王子様

          ハロウィンの夜、彼女とお客さんと飲んでて連絡は来ないはずなのに、しれっと彼からLINEが来た。 私も飲んだことは知っているのに、知らないふりしていつも通り返す。 多分飲み終わって家に着いたんだろうな。 ほろ酔いで連絡してきたんだろうな。 あんなに嫉妬してたのに、嬉しくて、あっさり引き戻されてしまった。 気を遣って、帰りの電車でLINEできるようにその時間帯に連絡して、返してくれてる間はなるべく短スパンで返して、いっぱい会話できるようにしてたけど、最近は彼がそろそろお風呂行っ

          星の王子様

          こんなことで心が折れるなら最初から始めるべきじゃなかった

          仕事。 彼女が取引先の会社の人と飲みに行くと言う。 1人で営業行って大丈夫?しかも飲みに行くって、大丈夫なの?って思う私。 午前中そんな話を横で聞きながらそんなことを思っていて。 午後、彼女がその件を話し出す。 それはちょっと危ないよねと他の人も言う。それはそう。 そうしたら、彼女の口からおもむろに出てくる彼の名前。 彼に助けを求めたら、都合をつけて来てくれる予定だと言う。 なんで今のチームのメンバーに言わないで、とっくに異動した彼なの? そう、みんなが思ったかは分からな

          こんなことで心が折れるなら最初から始めるべきじゃなかった

          執着の記録

          先週、一緒にお仕事だった。 仕事のあとみんなで飲んで、飲んだくれて、最後は同じ飲み会に合流した。 お開きになって、みんなで帰路に着く。 駅に着いて、みんなが改札を通って、私たちはこっちの電車なのでって、自然にみんなとばいばいして2人になった。 他愛もない話をしながら、家に向かって歩き出す。 一駅離れた辺りから手を繋いで、大通りから一本路地に入っていちゃいちゃ歩いた。 次の日も一緒に仕事だから、2人で彼の終電を気にした。 30分くらいは一緒にいられるねって言いながら、家の前

          執着の記録

          幸せのまわり道

          彼女がお仕事でお泊まりで、 私はそれを知っていて、 だからきっと会えると思いながら、 ピンクの下着でわくわくしながら家を出た。 仕事が終わって、 彼におすすめされたご飯を作り、 シャワーを浴びて、寝る支度をして、 別に彼女がいないからって私と会うとは限らないよなーって思い直した。 連絡が来たのは結局夜9時で、 電話をしたのは夜10時。 着替えを持ってうちに来たらいいよって言ったら、すごい早さで準備して来てくれた。 お酒を飲んでお風呂に入ったら酔っ払った。 全裸でのびてい

          幸せのまわり道

          落下する夕方

          先週の木曜日に会った。 連絡は私からした、会えると思ってしたわけじゃないけど、たまたま彼女は泊まりで家にいなかった。 一回で終わる可能性だってゼロじゃなかったけど、あっさり週一のペースで会った。 少し肌寒くなって、もう冬用のスーツを着てた。 コンタクトにしてた彼、会うからしたのかな、かわいくて好き。 お話しながら隅田川沿いを歩いた。 結局お店には入らないで、お酒を買って家で飲んだ。 ソファーがないから、スツールに座って、お話をした。 昔の写真を見せてくれた、若かった彼は小さ

          落下する夕方

          君が思い出になる前に

          午後9時に飲み会に着いて、みんなで異動になる上司と飲んだ。 11時ごろお開きになって方向が一緒の電車で2人になる。 送っていきますよっていつもの通り来てくれて、隅田公園で2人で飲んだ。 今日は2杯しか飲んでないのになんだか酔っ払ってて私はコーラ、彼はほろ酔いをコンビニで買って公園のベンチ。 スカイツリーを見ながらどうでもいいことを話した。 終電の時間が過ぎて、中秋の名月1日手前の月を見て。 腕が触れて、でももうそんなの気になることもなかった。 いくらでも話し続けられるんだけ

          君が思い出になる前に

          こっから

          彼女が誰か知ってから2人で会うことはなくなって、1ヶ月ぶりに他の人もいる飲み会で会った。 3人で深夜まで飲んで、タクシーで帰るのかと思ったら、歩いて2人で家まで帰った。 トイレ貸してって言い始めた彼、ちょっと悩んでトイレだけ貸して部屋に入れないで帰した私。 何も進んでないけど、何か進んでる感じ。 1週間後、ほんとはまたみんなで会えるはずだったけど会えなくて、そうしたら会いに来てくれた。 バッティングセンターに行って、そのあとちょっと飲んだ。 お店が案外やってなくて、また家ま

          こっから

          分かってないよ

          彼女に、今日可愛いねと言われた。 金曜日だし、午後休だし、私はきっとデートかもね。 デートだと思って、それで彼女の女の勘がちょっとだけ気付いてた疑惑を払拭できればいい。 彼は今日はお休み。 何をしているか私は知らない、もちろん、彼女は知っているはずだ。 彼女がいることも、同棲していることも知ってた。 だから、状況は何も変わってない。 私が、ただそれが誰だったかを知っただけ。 さすがの私も、職場の隣の席の女の子の彼氏と、内緒で2人で会い続けるのは気が引ける。 2人の仲に変な影

          分かってないよ

          おまえじゃなきゃだめなんだ

          いい奥さんに、絶対なると思うんすよね 彼に友達を紹介された。 紹介してくれた友達は、いい人そうで、真面目そうで、顔も悪くなく、申し分ない人だった。 彼と、彼の友達と、私の3人で初めて飲んだ帰りのホームで、彼はそう言った。 わくわく着てきた白いワンピースは、一体誰のためだったのか、自分でもよくわからなかった。 私と彼が出会ったのは去年の11月、彼が私の部署に異動でやってきた。 曲がったことが嫌いで、組織と揉めて半ば飛ばされた形での異動だと聞いていた。 厄介な人物なんだろうと

          おまえじゃなきゃだめなんだ

          限界オタク、遂にライブの日を忘れる

          チケット取って忘れるなんて、さすがに初めてやった。 チケット自分で買ったのに当日行くの面倒でウジウジすることはあるけど。 日々を先送りして、自分のだらだらとした欲のまま、老いていく。 どろどろと溶けだして、なくなってしまいそう。 せきとめないと、人間の形でいるために。 まあただ日にち忘れただけだし、ライブでせきとめなくてもいいよね。 ライブで自分がせきとめられなくなっただけかもしれないし、単純に日付を忘れただけだし。 仕事でかろうじて人間の形にしてもらってる、仕事ありが

          限界オタク、遂にライブの日を忘れる