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「ピンクいろのシカとやさしさのはなたば」


桜が咲く季節に、ピンク色の鹿のローザが生まれました。


今日のローザは、森へお出かけです。森には、たくさんの動物がいます。


ローザは、見慣れない動物だったので、他の動物から警戒して見つめられていました。


「こんにちは。」
と、あいさつが聞こえてきました。ローザは、後ろを向くと、青いウサギと、緑のリスがいました。


「こんにちは。」
ローザもあいさつをしました。あいさつのあとは、
みんなでたくさんお話をしました。


ある日、ローザはふるさとの森へ帰ると、何やら、シカたちが集まっていました。
1頭のシカの調子が悪いようです。


「色違いのローザか。色違いのお前には、
関係ない。」
と言う声が聞こえ、ローザは心が痛みます。
それでも、ローザは倒れたシカが心配です。


ローザは、あることを思い出し、かけだしました。
「そうだ!あの森の花さえあれば、元気になるかもしれない。」ローザは、離れた森へ花をとりにいきました。

「この森だ!」
と、ローザは、離れた森に到着し、花を探しました。


「あった、この花だ!」
ローザは、探していた花を見つけました。


「待っててね!すぐ戻るから!」
ローザは、集めた花を口にくわえ、またかけだします。

ローザは、故郷の森へ
帰ってきました。
そして、集めた花をすりつぶし、たおれているシカに飲ませました。


すると、なんとシカはすぐにたちがあがり、元気になりました。


「よかった!すぐに元気になって!」
ローザは、安心した気持ちになりました。


「さっきは、色違いなどと、言って悪かった。」
「仲間のために、ありがとう。」
シカのみんなから、ローザに
たくさんのお礼の言葉を伝えました。


ローザのやさしさあふれる行動が、森のみんなとのキズナを深めました。
あのあと、ローザはもりのみんなと仲良くすごしました。


■対象年齢
6歳から9歳

YouTubeで読み上げています😉
https://youtu.be/ZPcB8djobeg

■作者から
私の住んでいるところでは、鹿がたくさんいるので、鹿のお話を作ってみました。
どの社会で過ごしていても、見た目で判断するってよくあることです。子どもたちの間でなら、仲間ハズレってことに繋がってきます。子どもに実際に見た目だけで判断するのは、勿体無いってことがわかってほしいですね。周りから自分の価値を下げることです。なかなか道徳感を養うにも、大人が伝えることも必要と思い、このような作品を作りました。
感想があれば、是非お待ちしています☺️

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