私達サル山のサルなのに生きてて偉い

最近酔っ払ったら絶対この話を始めてしまう、という話があるので文章を書いて私の気持ちを落ち着けることによって被害者を減らしたい。既に4名ほど被害に合わせてしまっている。「サル山被害者の会」が設立されていませんように。

「スマホ脳」という本に書いてあったことがとても面白くて人に話したくなってしまう。人間は人類の歴史から考えてものすごく短い時間で進化してしまっている。スマホを持ち始めて過ごした期間なんて、め〜〜〜ちゃくちゃ長い歴史の中でどのくらい小さいか。今すっかり時代はDX!!!! もうDXとAIしかない!!! これからの社会DXとAIだ!!!みたいな。(ごめんなさい。社会の話全然わからないのでめっちゃ適当です。就活生なのに・・)
DX星人となってしまった私たちだけど、実は脳がほぼサルのまま、と考えるとめちゃくちゃ滑稽だな。さすがにサルと同じではないけど。

要は、人間の脳が現代社会に追いついていない、という話。恋愛するのも子孫繁栄という本能によるものだし、目の前に高カロリーケーキやお肉が置いてあったら絶対食べたくなるのも、飢餓から身を守るための本能によるもの。今はちょっと歩けばコンビニがあってスーパーがあって食料が手に入るから飢える心配なんて必要ないはずなのに、脳はまだそれに気づいていない。脳だけサバンナに取り残されている。らしいよ。
なんなら食べすぎない方が良い、太っちゃうし健康にも悪いから。現代社会と脳が食い違っている一つのケースがこれです。


生きてる意味ってなんだろうって考えることがよくある。脳が追いついていないって話を知った時、生きている意味を考えなきゃならない状況がおかしいことに気づいた。
長い歴史の中でほとんどの期間、飢餓や伝染病や動物に襲われることによって死んでしまわないように、自分の身を守り子孫を残すことが生きることだったんじゃないかと思う。「生きてるだけで偉いね」って最近よく聞くけど、本当に「生きてるだけで偉い(子孫は残してね)」状況だったわけだ。
現代でそういうなくなり方をする人は少ない。普通に生きていれば自分の身を守らなきゃ!て場面に合うことが無い。当たり前に命が保証されているから、なんで生きているか分らなくて変な目標を掲げ始める。通信回線を早くしよう!とか。(通信回線が早くて助かっています)

『地球上に存在した時間の99%、動物にとってストレスとは恐怖の3分間のことだった。その3分が過ぎれば、自分が死んでいるか敵が死んでいるかだ。で、我々人間はというと?それと同じストレスを30年ローンで組むのだ。』
ー ロバート・サポルスキー

私が友達や家族にダラダラ喋ってしまうことはこれ
「私たちって、無駄に長く生きちゃってると思う。そのせいでストレスが意味わかんないくらいでかいし、なんで生きてるのか分かんない。本当はサル山のサルと同じなのになぜか机に向かって勉強したり仕事したりしてる。なんのために?本当はサルなのに。私たち生きてるだけで偉いのに、無駄に怒られるし人間関係で悩むし人生で悩む。怒ってくる人もサルなのに。サル山にもう帰れない。だって中途半端に色々進化しちゃったから。生きてるゴールが見えない。サルなのに90年も生きるんだもん。」
(途中からサルという前提で話が進んでいる)

最近この考えが頭に浸透しすぎて、腹立ってくると、(サルのくせに何言ってんだこいつ)とか思ってしまう。

私たち人間の脳は、まだまだ進化が現代社会に追いついていないから、現代社会を生き抜こうとすると、すぐに心にガタが来る。それは客観的に見て当然のことだと思う。本能と社会が相入れなすぎるもん。みんなそれに気づかずにどんどん先に行ってしまう。もっと社会を変えよう、変革しよう、DXしてAIを使って自動運転して通信速くしてスマホは薄っぺらくしてクラウドは大容量にしよう。その前に脳をなんとかした方がいい気がする。



私の訳わからんサル山論を聞くより「スマホ脳」を読んだ方が早いです。


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