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稀に見るバチギレ垣結衣
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スタンガン購入のお許しは得られませんでした
今日は贔屓のスーパーで血と育ちの悪い部分が出てしまいました。
あれは私がセミセルフレジにてお支払いしているときのこと。
笑顔朗らかな店員さんにレジをしていただき上機嫌だった三十路越えの横を会計済であろうオジサマがその店員さんがいるレジへ突っ込んでいったところから始まりました。
オジサマはどうやら追加のレジ袋をご所望だったようです。
そのときの私は「後続もいるし向こうに対応してくれる場所があるけれど、テンパっていて分からなかったんだろうな」と心穏やかに精算を続けていました。
すると次の瞬間、真横から「ガシャーン!」という衝突音と強めの揺れを感じました。
何事かと目をやると、レジ袋ご所望オジサマが私のカートに自分のカートをクラッシュさせているではありませんか。
私はこの時点でふんわりとした「あ゛ァ…?」という気持ちが芽生えたのですが、オジサマは焦って衝突事故を起こしてしまっただけかもしれません。
私のカートも少しばかり邪魔な位置にあったのかもしれないわと謝罪の意を込めてオジサマのほうを向くと、オジサマは「これどかせよ」と言わんばかりに私のカートをガンガンぶつけ続けておりました。
バチギレ。三十路越えはもう内心バチギレです。
しかし私は埼玉の新垣結衣(自称)なので、ニコッと会釈をし手前のカートをクイッと寄せて差し上げました。
通路ができたオジサマは礼の一つも言わず、何事もなかったかのようにそそくさと袋詰めエリアに向かってしまいました。
三十路越え、闘いのゴングが鳴り響きました。
戦闘態勢に入った三十路越えは会計を終えたあと、袋詰めエリアでオジサマを追いかけ、オジサマの隣に拳2つ分の距離でカートをガンッとつけ、オジサマの隣で威圧的に食材達の袋詰めを決行しました。
反撃されることを想定していなかったであろうオジサマは視線を手もとに固め、それはそれは丁寧に自分の荷物を入れ始めました。
オジサマったら、私がただのゆるふわ可愛い新垣結衣(自称)だと思って油断していたのでしょうか。
残念ながらこちらは修羅の国で生を受け、親譲りの無鉄砲な血が混じるヤンキー生産地育ちの新垣結衣(自称)(そろそろ各方面から怒られろ)にございます。
ナメられたままでは癪だし、私がここでスルーしたらこのオジサマは付け上がって他のかわちい女性達にも同じようなことをするかもしれないので、私でゆるふわにシメることにしました。
しかし、私個人の今年の目標である「喧嘩スイッチは極力入れない」は2024年2か月目にして早くも達成ならずとなってしまいました。
これは大反省です。
今年の目標は「バチギレ案件に出くわしたときの自分のしずめ方を身につけること」と「バチギレるにしてももう少し安全でスマートなやり方で相手を駆逐すること」に改めようと思いました。
いただいたサポートで母を1泊2日のデズニー旅へ招待するのが夢です。