酒は飲んでも呑まれるな
福岡県は北九州市の居酒屋に囲まれし産婦人科で生まれた三十路越え、かつてはどの職場でも「酒が強え女」と言われておりました。
ベロベロになることもなく淡々と熱燗を空けては次々と店員さんにおかわりを申し出たり、テキーラおかわりさせ魔が引くほどショットをグイグイ空けて潰れることなく帰路についてみたり。
実際は言われるほど強くありませんでした。
まったく平気なときもありましたが、飲酒量や疲労度によっては家に帰った途端にベロンベロンになって御手洗いでオボロロ吐いたり、床に倒れて「飲み会でこんな心無いことを言われた悔しい悔しい」と号泣し出してその様子を母と弟に爆笑されながらムービーに撮られたり。
ある意味では、強かったのだと思います。
酒にというよりは「他所様の前でベロベロに酔い潰れてたまるか」という強え気持ちが。
そんなかつての強え女も御コロナ襲来以降は飲みの機会がゴッソリ減ったうえに年齢を重ねたこともあって、強くも何ともない女になってしまいました。
今の私は炭酸ジュース感覚で飲んでいた缶チューハイ1本でウトウト寝落ちをしたり、調子がいいときはお笑い賞レースをリアタイ鑑賞しながらSNSに呟きを連投したりしています。
自宅飲みだからそうなるだけかしら。
いや、強え女時代は自宅飲みでこんなことには一切ならなかったので、外飲みも同様に当時のペースで飲んだら高確率で何かをやらかす気がします。
例えば御手洗いで吐いちゃったりとか軽めの介抱が必要なくらいベロベロふにゃふにゃに酔っぱらっちゃったりとか、女性の容姿をディスる野郎どもが近くの卓にいたら一升瓶片手に乗り込んで床に座らせ大説教ぶちかますとか。
あ、なんかやりそう。危ない危ない。
私は幸いにも夫がお酒飲めないマンだし、気軽に飲みに行ける友達が近くにいないというか気軽に会える友達もいな…(嗚咽)…ので、やらかす機会が滅多にない状態です。
だから大丈夫、なんてことはありませんね。
滅多にないからこそたまにある飲みの機会で失態を犯さないよう、強え女時代の何十倍も気を引き締めて臨まなければいけないなと飲みの機会も気配も一切ない状態で思いました。
しかしながら、飲み友達とかって皆様どうやって作っていくのかしら。
とりあえずジョイフル本田に行ったらそういう飲み友キットみたいなのがありますかね。どうしても飲み友が欲しくなったら行ってみようかしら。
サポートいただくと明日がちょっと愉快になるとかならないとか。