再スタート 理系のMBA学習 入学準備と講義開始当初

 前回の投稿から2年がたち、MBA卒業してしまった。体験をつづることで、理系人の参考になればと思っていたが。。。卒業後、少し時間がたち、やはり参考になることもあろうかと再開しようと思う。短い感想として、通学してよかったと思う。企業運営の基盤の一つが財務である以上、財務の基本的な考え方から、実際の現場での応用を体系的に学ぶことができたことは自分の事業を考える視点に新しい軸が加わったことを強く感じる。さらに、修了研究で自身の興味がある内容について実践的な研究ができたことも良かった点。あれから、いろいろなことがあり、現在は大学で教鞭をとることとなり、そちらについても書いていこうと思う。

 私が通学したのは一橋大学大学院 経営管理研究科 金融戦略・経営財務プログラムです。この大学院の入学試験時のメリットは、研究計画書で合否が判断されるため、いわゆる受験勉強が不要なところ。企業に勤めながら、入学のための勉強が不要という部分は大きい。一方、研究計画書は多岐にわたるため、十分な準備が必要になる。私の場合、2か月ほど、自身の研究したいことや大学で得たい知見とその適用先などを整理をおもにした。当時は必死に準備していたため、その効用も考えられなかったが、今振り返ると、そのようなことを考えること自身も良いことであったと考える。(息子に添削してもらったのも良い思い出)

 合格後は、入学に向けて統計や財務の参考図書が提示され、それを2か月くらいかけて勉強した。自分なりには、それらの図書は十分に学んでから講義に臨んだが、専門用語の多くがわからず、最初の半期は仕事と勉強で寝ること以外(しかも短時間!)にしたことが思い出せないハードな日々となった。挫折しそうになった時に、入学の同期や先生方の激励を受け、頑張ることができた。(特に佐山先生のやりたいと思ったら、全力でやるべき。10年後からみると今は十分若い、必ずできる、というお話はとても力になりました。)

 もし、理系だけど経営や財務の勉強は興味があるけど、ちょっと、と思っている方はぜひ、MBAなどにチャレンジしたらよいと思います。いろいろな自然現象は物理や数学などで説明する際に基本的な理論で説明ができる。企業活動も同様で、経営や財務についての基本的な知識があれば理解度は格段に上がる。よって、それらの知見を獲得する手段の一つとしてMBA通学は良い手段と考える。特に、私のように他の楽しいことが我慢できない人は強制的に勉強ができるのでおすすめです。(正直、学位自身はコモディティなので期待はしないほうが良いと思う。)

記事を書くときの素材購入の費用などにさせてもらえればと思います。